『エイオン』(Aeion) は、惑星SR388などで存在が確認された未知のエネルギー源。サムス・アランは、この特殊エネルギーを利用した「エイオンアビリティ」を駆使して、SR388でのメトロイド殲滅任務を遂行した。
解説[]
SR388で初めて存在が確認された特殊エネルギー物質。『サムスリターンズ』で初登場した黄色のエネルギー体であり、その存在自体が謎に包まれている。惑星から自然放射される強大なエネルギーを起源としているようで[1]、放出されたエネルギーはSR388の生物種に吸収され、その生物が死亡すると黄色に発光するエネルギー体「エイオンオーブ」として放出される。この繰り返しによってエイオンは、惑星環境内を常に循環しているものと考えられる。
かつてSR388に文明を築いていた鳥人族はエイオンに強い関心を持っていたようで、彼らの活動を記録した「チョウゾメモリー」では、その様子が断片的に描写されている。アートNo.02では、ナードの死骸から発生するエイオンオーブを回収するチョウゾの姿が観察できる。
さらに興味深いことに、幼生体が脱皮してアルファメトロイドに変態するシーンを描いたアートNo.08では、地面の亀裂から謎の黄色の光が放出されている。この描写から、SR388のメトロイドが独自の進化を遂げ、制御不能の状態となり、鳥人族文明の滅亡を招いた最大の要因が、エイオンにある可能性が示唆されている。
エイオンアビリティ[]
『エイオンアビリティ』(Aeion Abilities) は、エイオンを利用して様々な能力強化を可能にする特殊アクション。
『サムスリターンズ』で初登場。SR388の鳥人族が開発した超技術であると推測され、惑星の各所に存在する巨大な彫像、エイオンアビリティアーティファクトに格納されたアイテムを取得することで、対応するアビリティが使用可能になる。取得したエイオンアビリティは、十字ボタンでアイコンを選択後、Aボタンを押すことで各能力を発動できる。複数のアビリティを同時に発動させて効果を併用することも可能。
アビリティを使用する度にパワードスーツのエイオンゲージが消費され、エイオン残量が0になると能力が使用できなくなる。敵を倒した際に発生するエイオンオーブの取得や、鳥人族の遺跡などに設置されているビッグエイオンオーブに接触などでゲージを回復できる。
『メトロイド ドレッド』でも、エイオンアビリティは続投。しかし、前作『サムスリターンズ』とは仕様が大きく異なり、時間経過で自動的にエネルギー残量が回復するようになった。反面デメリットもあり、一度エイオンを使い切ると、全回復するまでは次のアビリティが使用できないようになっている。このため、アビリティの併用は不可能となった。
エイオンアビリティには、以下のバリエーションが存在する。各能力の詳細は該当記事を参照。
メトロイド サムスリターンズ[]
- スキャンパルス
- 探索補助型のエイオンアビリティ。周囲の環境をスキャンしてマップ情報などを取得する。
- ライトニングアーマー
- エイオンで防御機能を強化。電気性のフォースフィールドを展開、物理的ダメージを無効化する。
- ビームバースト
- 攻撃特化型のエイオンアビリティ。ビームの性能を大幅に強化、セミオート連射を可能にする。
- フェイズドリフト
- エイオンを利用した時間操作能力。発動者の周囲の時間の流れを遅くすることが可能。
メトロイド ドレッド[]
- ファントムクローク
- エイオンを消費して、光学迷彩で透明化・背景と同化する。外敵からの発見を免れることが可能。
- フラッシュシフト
- 空中ダッシュで一定距離を瞬間移動する。最大3回までのシフト移動が可能。
- パルスレーダー
- 音波で周辺環境をスキャンして、破壊可能なブロックを検知する。
オフィシャルデータ[]
取扱説明書[]
エイオンアビリティ
ゲームを進めると、エイオンゲージを消費して、以下の能力を発動できるようになります。
※ 複数の能力を発動することもできます。
公式サイト[]
特殊なエネルギーを消費して能力を急激にパワーアップすることができる。
このエネルギーは敵を倒したり、探索の途中にある補給スポットで回復することができる。メトロイド サムスリターンズ 公式サイト
サムスは、特殊なエネルギー「エイオン」を消費して特別な能力「エイオンアビリティ」を発動させることができる。
発動後、「エイオン」は自動的に回復するが、全回復するまでは次のアビリティを発動できないため、使いどころを見極める必要がある。
登場作品[]
脚注[]
- ↑ "Additionally, the planet has been found to emit a mystical and powerful resource: Aeion energy." - SR388 Data File