『エーテル』(Aether) は、銀河連邦の勢力圏外のダーシャ星系に属する自由浮遊惑星[1]である。ルミナスが本拠地としていたが、隕石(リバイアサン)の衝突により惑星の環境は荒れ果てている。また、別次元の同一座標にダークエーテルという惑星が発生し、惑星エネルギーを分け合う状況となっていた。このため、エーテルの存在そのものが非常に不安定となり、磁気嵐が多々発生していた。
目次
概要

エーテルのホログラム
銀河連邦勢力圏外に位置するエーテルは、いくつかの偶然と奇跡によってその命脈を保ったといえる。まず、エーテルはそのままでは惑星のエネルギーが尽き、遠からず不毛の惑星へと変わるはずであったが、入植したルミナスの手によってエネルギーが効率的に循環するようになり、その寿命は大幅に延ばされた。だが、フェイゾンを含む隕石の衝突で次元が歪み、別次元の同一座標にダークエーテルが発生し、いずれはそこに存在を呑み込まれ消滅する運命にあった。そこに事故により惑星での探索を余儀なくされたサムス・アランが偶然にもエネルギー転送モジュールを手に入れ、ダークエーテルより発生したイングを駆逐し、惑星エネルギーを奪還したことで逆にダークエーテルが消滅した。事件後、ここで銀河連邦は初めてフェイゾンの確保に成功し、後のフェイゾン強化装置の開発につながった。
歴史
ルミナスの項目も参照
繁栄の時代
- エーテルは放浪を続けていたルミナスが発見し、その美しさに魅了され本拠地とした惑星である。しかし、ルミナスが発見した時は既にエーテルは惑星としての寿命が尽きようとしていた。これに対処すべく、ルミナスは惑星エネルギーを集約し、アーゴン・トーバス・ホレイトの各地の三つの聖堂に収め、それを中心のルミナス大聖堂で効率的に管理するようになった。これにより惑星の寿命は延びたかに思われたが、隕石の衝突によりその運命は暗転する。
イング侵攻
- 隕石の衝突により肥沃な地であったアーゴンは砂漠地帯に、森林地帯であったトーバスは水没地帯に変貌した。更に問題となったのは各聖堂のエネルギーが半減していたことであった。そして奇妙なことに各地に次元の歪みというべきポータルが発生していたのである。そして、突如としてポータルの向こう側からイングの侵攻が開始された。
イングとの戦争(第一次)
- イングの侵攻により、ルミナスは大きな危機に立たされた。
イングとの戦争(第二次)
- エネルギー変換モジュールがイングの手に落ち、ルミナスはもはや打つ手を失った。
来訪者の介入
- しばらくして、スペースパイレーツがフェイゾンを求めてエーテルに飛来した。
その後
- サムスの活躍によって惑星エネルギーがすべてエーテルに戻され、ダークエーテルは消滅した。これによりエーテルの存在も安定し、気候も平穏になった。プライム3の段階ではコールドスリープから覚めたルミナス達によって惑星の再建が行われていることが語られている。なお銀河連邦はTyrの姉妹艦Ahrを派遣し、ルミナスに協力してパイレーツ基地を撤去した。この時連邦はフェイゾンの確保に初めて成功し、その特性を分析することが可能となった。しかし、連邦が回収していないフェイゾンも大量に残っており、パイレーツは戦艦コロッサスにこれを回収させた。こうしてエーテルからフェイゾンはすべて回収されたが、コロッサスの中のフェイゾン貯蔵庫においてダークサムスが復活を遂げ、更なる災厄を銀河にもたらすこととなった。
地理
中心エリアは審判の門ルミナセウスと呼称される。ここにはルミナスの大聖堂があり、最大量の惑星エネルギーを維持管理している。また、標高が高くエレベーターで他の三つの聖堂のあるエリアへのアクセスも可能。銀河連邦軍ブラボー中隊はここに不時着し、宇宙船と彼らが整備した拠点が残されている。
砂と荒廃の地アーゴンは、隕石衝突前は肥沃な地域であったようだが、衝突の衝撃で焼き尽くされ砂漠地帯と化した。ルミナス聖堂が存在し、惑星エネルギーを維持管理している。また、スペースパイレーツがフェイゾン採掘拠点を建造していた時期もある。後に放棄され、ここから銀河連邦はフェイゾンを入手した。
水底に眠る神殿トーバスは、隕石衝突前は森林地帯であったようだが、衝突により地殻変動が起き、湿地帯へと変貌した。神殿の主要構造物は水中に没している。ルミナス聖堂が存在し、惑星エネルギーを維持管理している。
聖なる浮遊要塞ホレイトは、高山地域である。ルミナスはここに機械化された要塞を築き、イングと戦った。また要塞以外にも周辺に町らしきものが見られる。ルミナス聖堂が存在し、惑星エネルギーを維持管理している。
惑星の環境としては磁気嵐が発生し外部へのアクセスが困難となっていた。エネルギーを取り戻した現在では環境が安定している。
居住生物
知的生命体はルミナスのみであるが、プライム2の段階ではスペースパイレーツもフェイゾン採掘基地を築き入植していた。これは作中においてサムスに攻略され、更に銀河連邦軍によって施設は解体された。
オフィシャルデータ
取扱説明書
- "かつてルミナス族が平和な世界を築いていた惑星エーテルは、今や隕石の衝突とダークエーテルの出現により荒れ果てている。イング族によりダークエーテル側に奪われたエネルギーを取り戻せなければ、もはやこの世界は滅亡のときを待つしかないのだ。"
ログブック
惑星エーテル
惑星:エーテル
ダーシャ系の惑星。 惑星全体に次元の歪が点在しており、これが原因で極度の気象の異常が発生しています。
惑星全体に点在する次元の歪みの影響で、存在レベルが非常に不安定になっています。また、その影響か異常気象も発生しています。
エーテル調査報告
ルミナスの本拠地である、惑星エーテルに「フェイゾン隕石」が衝突したのは、今から50年前である。 この衝突は、既に不安定な状況にあった惑星に破滅的な効果をもたらし、重なり合う別次元に惑星ダークエーテルやイングと呼ばれる凶悪な生命体の一群を誕生させる。
その後、両者の間で長期にわたる激しい戦争が続き、イングがルミナスを滅亡寸前まで追い込んでいた。
銀河連邦船Tyrは、スペースパイレーツの活動調査のため、このセクターへ向かったが遭難し、惑星に不時着。 その後、調査のために派遣されたハンター、サムス・アランによって、イングによる乗組員の全滅が確認された。
サムスは、ルミナスからの依頼を受け、スペースパイレーツ、イング、そしてダークサムスと交戦し、これを撃破。 彼女の働きにより、惑星ダークエーテルとイングは、別次元と共に消滅し、惑星エーテルは、安定を取り戻す。
その後、連邦はTyrの姉妹艦Ahrを派遣する。 到着後、Ahrの乗組員はルミナスに協力し、放棄されたスペースパイレーツの採掘施設を解体するが、その際に数十キロ単位のフェイゾン鉱石を回収する。
後に、これがPED開発につながることとなる。
脚注
- ↑ Last transmission received from a rogue planet located in the Dasha region called Aether.──オープニングより
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