『ゴア』(Ghor) は、身体の94%をサイバー部品と交換している、元軍人のバウンティ・ハンターである。彼はデーン提督の依頼により、サムス・アラン達と共に惑星ノリオンの連邦軍基地の護衛任務に就いた。
解説[]
サイボーグ化前のゴアの人物像は定かではないが、作中で見せる言動は穏やかで理知的。設定によれば、ユーモアのセンスがあるだけでなく慈悲深い一面も持ち、ハンター稼業で得た賞金を被害者の家族に寄付したり、無償で依頼を請け負うこともあるという。
一方で、戦闘時に自身の大型バトルアーマーと合体している状態下では粗暴な性格に豹変する。作中では対決しているバーサーカーパイレーツの頭部を刺し貫く、突如現れたダークサムスに対して真っ先に攻撃を仕掛ける等の描写があった。しかし、この状態でも仲間との会話や行動の連携は行っており、理性まで完全に失われる程の人格改変では無いようである。
非戦闘時はサムスと同程度の体格で、右腕にはレーザーの発射器が内蔵されている。戦闘力はさほど高くなく、パワービーム数発で容易に吹き飛ばされる程となっている。
大型バトルアーマーと合体した状態では、両腕のキャノン砲やクロー等の豊富な武器装備を使用、もしくはフェイザイト合金製のアーマーを力業で破壊する程の、出力に物を言わせた肉弾戦で戦う。体格も大柄ではあるが、旋回可能な下半身、ローラー走行に切替可能な両足などの装備もあり、機動性は充分に獲得している。
さらにゴアの持つ能力として、様々な機械との合体能力とそこから派生する高度なハッキング能力が挙げられる。作中で直接描かれた合体は自身の大型バトルアーマーとのみだが、設定では大型空母などの巨大な対象とも合体する事が可能であるという。自身の機械化された体を接続端末として合体させ、そこからデータ化した自分の意識を対象に接続する事でハッキングを行うものと推察される。
作中の行動[]
オリンパス召集~惑星ノリオン防衛戦[]
銀河連邦全体の情報管理を担う有機コンピューター“オーロラユニット”が、謎のコンピューターウィルスによって、全ユニットが機能停止に陥る緊急事態が発生。ウィルスからフェイゾンが検出された事から、連邦は背後で関与するスペースパイレーツの存在を確信し、腕利きのバウンティ・ハンター数名を銀河連邦第7艦隊旗艦オリンパスに招集、ワクチンプログラム投与によるネットワーク復旧と、スペースパイレーツの調査を依頼する。
ゴアはサムスよりも一足先に到着しており、作中ではバイオハザードスキャナーで検査を受ける場面が初登場となる。他の二人をスキャンできるのは惑星ノリオンのエレベーター内のみであるが、ゴアはこの時点でスキャン可能。
その後、デーン提督、オーロラユニット242とのブリーフィングの場面にて再登場。その場にはサムスに変装したガンドレイダが居た為、後から入室してきた本物のサムスに驚く様子や、対面したAU242に興味を示す様子を見せた。
その後のパイレーツの襲撃時はランダス、ガンドレイダとは違い姿を見せなかった為、別の場所で応戦していたか、一足先に惑星ノリオンに降下していたと思われる。
惑星ノリオン基地では、ジェネレーターA復旧後、大型バトルアーマーを纏った状態で登場する。ノリオン基地各地に通じる中継地点にて、バーサーカーパイレーツに吹き飛ばされ、巨大な隔壁を突き破る形で登場する。当初は圧倒されるものの、頭部のフェイザイト合金製のアーマーを力業で叩き割り、左手のクローで止めを刺す形で撃破する。その後の会話では、サムスにジェネレーターCの復旧に向かうよう促し、自分は戦場において重要となる中継地点の確保に専念することを伝えるなど、歴戦の軍人らしい戦略眼を見せる。
ジェネレーターC復旧後、リバイアサンが遂に惑星ノリオンの大気圏に突入し始めた段階になり、他のハンターらと合流して長距離防衛キャノンを起動するためにエレベーターで基地最上階へ向かう。この時、しばらく他のハンターらとの会話が行われるが、ここがゴアを含めたハンターたちをスキャンできる最後の機会となる。
キャノンの起動準備中、突如としてダークサムスが飛来する。ゴアは誰よりも先に両腕のキャノンで攻撃を仕掛けるも、まだ着地直後で残っていたフェイゾンエネルギーのバリアに防がれ、逆にフェイゾンビーム1発で吹き飛ばされてしまう。その後体勢を立て直すも、続けて放たれた極太のフェイゾンビームによって他のハンター共々倒され、意識を失ってしまった。
何とか意識を保っていたサムスによってキャノンの起動準備が完了し、リバイアサンは無事撃破されたが、その後はサムス共々約1ヶ月近くの昏睡状態に陥ることとなる。
惑星エリシア[]
これでオーロラユニットとのネットワークは切断されたよ。復旧しない限り、シードを破壊できる可能性はないね。
ゴア
惑星ブリオのフェイゾンシードを破壊したサムスは、同じくシードを撃ち込まれたガス惑星であるエリシアに向かう。
かつてチョウゾが建造した空中都市スカイタウンは、本来であればオーロラユニット217によって管理統制されているが、ウィルスでシャットダウンしている現在は、ダークサムスに下ったゴアに制御を乗っ取られている状況にあった。
探索当初はゴアは姿を見せず、スカイタウン中央部に存在する各エリアの中継地点「スパイアポッド」にて、彼の使用する大型バトルアーマーが置かれているのみである。
ブーストボールを入手し、オーロラユニット管理ルーム地下にてワクチンプログラムをアップロードした直後にイベントが発生、遂に姿を現す。ゴアは穏やかな口調でサムスの手際を称賛すると、突然右腕のレーザーを起動し、管理ルームの配線を焼き切ってしまう。サムスはパワービームで応戦し撃退に成功するが、配線が物理的に切断された為に依然としてスカイタウンの機能は回復していない。
サムスは復活したAU217とこれからの事について話し合う。AU217によれば、シード破壊に最適なプランがあるのだが、その為にはAU217とスカイタウンの接続を復旧する必要があるという。それは即ち、ゴアを撃破して彼の持つプラズマビームを奪う必要がある事を意味していた。覚悟を問うAU217に送り出され、サムスはゴアのもとへ向かう。なお、これ以降スパイアポッドからゴアのバトルアーマーが姿を消す。
対決[]
ランディングサイトに向かうサムスに、スターシップから正体不明の敵性存在に攻撃を受けているという緊急通信が入る。ランディングサイトにたどり着いたサムスが目にしたのは、バトルアーマーを装着したゴアがスターシップを破壊しようと攻撃を加えている光景だった。
到着したサムスを目にしたゴアは、スターシップをサムスに投げつける。アームキャノンの端末を操作し、スターシップを退避させたサムスは遂にゴアと対峙する。
第一段階[]
エリア中央にはサムスのスターシップから漏れたブリオジェルがあり、踏むとダメージを受ける。アイスミサイルで凍結させることで無害化させることができる。弱点は露出しているゴアの本体部分。
突進攻撃
上半身を一回転させ、こちらに向かって突進してくる。スピードは比較的速く、距離が近いと避けきるのが難しい。だが前述のブリオジェルを凍結させ、進路上にうまく誘導することでスリップさせることができる。成功するとしばらくダウン状態になり、こちらのチャンスタイムとなる。
誘導ミサイル
上を向き、両腕からこちらを追尾するミサイルを複数打ち上げる。飛来するミサイルは撃ち落とすことが可能。
大ジャンプ
ブースターを噴射し、大きく大ジャンプした後に急降下し踏みつぶしてくる。攻撃速度はさほど速くなく、軌道を読めば避けることができる。この間も弱点への攻撃が可能。
第二段階[]
第三段階[]
激しい攻防の末、サムスはスターシップから漏れ出たブリオジェルさえも利用しつつ、バトルアーマーを半壊させるほどの損傷を与え、遂にゴアを撃破する。
突然、ゴアの纏っていたバトルアーマーがまるで内側に吸い込まれるように徐々に崩れ落ちていき、残骸すら残さずに消滅する。残されたゴアの体内から分離するように現れたのは、ブリオでも目にした黒い粒子状のダークサムスの分身だった。ダークサムスの分身は、ランダスの時と同じようにゴアを吸収し始める。サムスは阻止しようとパワービームを撃ち込むもまるで効果がない。遂にゴアを完全に吸収し終えたダークサムスの分身は飛び去っていき、サムスは残されたゴアのプラズマビームを前に、無力感を噛みしめるように左手を固く握りしめた。
オフィシャルデータ[]
ログブック[]
記録[]
銀河連邦ログ - ハンターゴア
ゴアは、ウォタンVIIの解放戦争で戦った退役軍人。身体の94%を最先端技術のサイバー部品と交換している。
諜報データの記録によると、生身のほとんどを失ったにもかかわらず、人工頭脳で高度な感情を理解し、慈悲の心とユーモアのセンスも持ち合わせている。
しばしば、弱者や貧しい者,虐げられた者たちのために無報酬で戦ったり、彼のターゲットの被害者に賞金稼ぎで得た賞金を与えることもある。
普段のゴアは、非常に穏やかな性格で、論理的な思考を行い、戦闘能力もそれほど高くない。しかし、一度大型の戦闘スーツに乗ると性格が一変し、非常に暴力的になる。
また、ガンシップや空母など、大型の機械や装置との一体化が可能で、コンピューターの操作やハッキングに高度の能力を発揮する。
バイオロジー[]
銀河連邦系 - ゴア
元軍人のバウンティハンター。身体の94%をサイバー部品と交換しています。マシンやデバイスとの合体能力を有すると共に、機械類の取り扱いに関しては、豊富な知識と非常に高い熟練度を誇ります。
戦闘時には、ガンシップとしても利用が可能な、大型のバトルアーマーを使用します。合体を行うと人格変異が発生し穏やかな性格から攻撃的な性格に一変します。
ボス系 - ゴア
極度のフェイゾン汚染の影響により、武装の全火力が上昇しています。背部ジェネレーターから展開するバリアシールドや、開閉可能な前部装甲でコアボディを防護しています。前部装甲の閉鎖中は、センサーユニットを使用して敵を感知、戦闘を行います。
背部ジェネレーターやセンサーユニットへの攻撃により、機能を一時停止している間に、コアボディへ直接ダメージを与えることが可能です。
公式サイト[]
ゴア
ウォタンⅦの解放運動で戦った退役軍人。身体の94%を最先端技術のサイバー部品と交換している。マシンやデバイスとの合体能力を有すると共に、機械類の取り扱いに関しては、豊富な知識と非常に高い熟練度を誇り、コンピュータの操作やハッキングに高度の能力を発揮する。マシン類との合体を行うと人格変異が発生し、穏やかな性格から攻撃的な性格に一変してしまう。
登場作品[]
豆知識[]
- マシンと合体して制御下に置くという設定を反映してか、スカイタウンを訪れた当初は各所のモニター映像にはゴアが映っており、この時点でウィルスにより機能停止しているオーロラユニット217に代わり、スカイタウンの制御を事実上乗っ取っていることが示唆されている。モニター映像は、途中のイベントでオーロラユニットの接続が物理的に切断された際は砂嵐に、オーロラユニットとの接続回復後はオーロラユニット217の映像に変化する。
ギャラリー[]
脚注[]