サイドホッパー

『サイドホッパー』(Sidehopper) は、惑星ゼーベスに生息する奇妙な生物。

解説

ゼーベスに生息する昆虫型クリーチャー。1対の複眼と2~3本の牙を持つ丸い頭部を、異常に発達した2本の後脚で支えるという奇抜なフォルムをしている。進化の過程で前脚と胴体が退化して、このような姿になったとされている^[1]。『METROID Other M』に登場する個体を観察すると、顎の下に退化した2本の前脚が残っていることが確認できる。

通常個体の大きさはサムスの身長と同程度だが、通常の倍の大きさの本体を持つ巨大な個体も確認されている。また、サイドホッパーとよく似た亜種もいくつか存在する。

その名称の通り、発達した後脚を利用して、跳躍を繰り返しながら横方向に移動する性質を持つ。高い跳躍力を持つため、自分の身長を遥かに超える高い場所に移動することもできる。天井に張り付くことも可能で、重力に逆らって天井から天井へとジャンプを行う個体も存在する。『Other M』では横方向だけでなく全方向へのジャンプ移動が可能であり、また前方に向かってにじり歩いて移動することも可能であるという新事実が判明した。

持ち前の高い跳躍力を生かした、体当たり攻撃を得意としている。敵を見つけるとジャンプを繰り返しながら接近し、体当たり攻撃を仕掛ける。他の生物と比べて攻撃力が高く機動力もあるため、比較的手強い。耐久力にも秀でており、ノーマルビームなどの簡易装備では撃破することは難しい。そのため、ミサイルやチャージビーム、オーバーブラストなどの破壊力の高い武器・攻撃手段を使用するのが望ましい。

各作品における特徴

メトロイド

初登場。ブリンスタの下層部にある小ボスの部屋Ⅰにのみ出現する。茶色と黄色の2種類の個体が存在し、後者の方が攻撃力・防御力ともに倍となっている。エリア内では最も攻撃力の高い敵クリーチャーとなっている。

スーパーメトロイド

主にブリンスタに生息。体色は黄緑色で複眼は緑色。移動速度が極めて速く、狙いを定めるのが難しい。大小2タイプの個体がいる。また、ツーリアンには青色の個体が出現する。青色の個体はスーパーミサイルしか通用せず、体力が非常に高い。

メトロイド フュージョン

B.S.Lのセクター3 PYRに出現。Xが寄生した姿であるため、擬態元のサイドホッパーとは異なる性質を数多く有している。体色は青色で複眼はピンク色。頭部には新たに口腔が形成されており、時おり何かを咀嚼するかのような素振りを見せる。本体の一部に機械が融合しているようで、ジャンプの際に脚部から炎を噴射する。

攻撃力が異常に高く、HARDモードでは少し触れただけでもエネルギータンク1個分に相当するダメージを受けてしまう。さらに外殻の硬度が高く、ノーマルビームなどの通常兵器では全くダメージを与えることができない。チャージビームやスーパーミサイルなどの強力な武器を使用すると倒すことができる。

メトロイド ゼロミッション

クレイドにのみ出現する。体色は緑色で複眼は青色。初代『メトロイド』の個体と比べて、筋肉質で重量感のあるビジュアルに刷新されている。何かを咀嚼する素振りを行い、サムスを発見するとジャンプ移動で接近してくる。ジャンプ高度はあまり高くない。

METROID Other M

ボトルシップのメインセクターおよびバイオスフィアに出現。体色は青色で複眼はピンク色で『フュージョン』で登場した個体とよく似ている。このことから、ボトルシップで飼育されていたサイドホッパーが後にB.S.Lへ搬送された可能性が考えられる。また「解説」の項目で前述したとおり顎の下に退化した前脚が残されているのも特徴。

従来の『2Dメトロイドシリーズ』では横方向にしかジャンプ移動ができなかったが、本作では立体空間の中で全方向にジャンプすることが可能になっている。サムスを発見するとジャンプ移動を繰り返しながら接近、一際高く飛び上がった後、急降下して踏みつぶし攻撃を試みる。また、天井にぶら下がり逆さまの状態で接地することも可能だが、攻撃時には地面に降り立って行動する。

序盤の敵クリーチャーの中でも比較的耐久力が高い。距離を取って安全な場所からミサイルを発射して攻撃するとよい。またサイドホッパーが地面にいる際にはオーバーブラストを行うことが可能で、すばやく容易に撃破することができる。

バリエーション

サイドホッパーには様々な近縁種が存在する。各クリーチャーの詳細は該当記事を参照。

デスギーガ

ノルフェアなどの高熱地帯に生息するクリーチャー。サイドホッパーよりも攻撃力や耐久力が高め。

バリスト

『ゼロミッション』『Other M』に登場する大型クリーチャー。

オフィシャルデータ

ギャラリー

【サイドホッパー】跳躍系モンスター

後ろ足の異常発達に対し胴体が退化している
目は複眼で、トンボのようにキラキラとしている

ジャンプの方向は自由自在
にじり歩きはやや苦手

METROID Other M ギャラリー ART16

取扱説明書

2段ジャンプをしながら、サムスにおそいかかってくる強敵だ。小ボスの次に強い攻撃力をもつので注意しよう。ミサイルなら1発で倒すことができる。

メトロイド 取扱説明書

強い攻撃力と驚異的なジャンプで襲いかかってくる。

スーパーメトロイド 取扱説明書

書籍

「X」が機械に寄生して襲ってくるのが、サイドホッパーの特徴。機体を上下に揺らし、ジャンプしながらサムスへと迫ってくる。着地をした瞬間に動きが止まるので、そこが攻撃のチャンス。チャージビームを撃ちこもう。

名称のとおりに横へジャンプしてくる、特殊な動きに注意。

任天堂公式ガイドブック メトロイド フュージョン

大小のジャンプを繰り返しており、近づくと大きく飛び跳ねて襲ってくる。

任天堂公式ガイドブック メトロイド ゼロミッション

2本足で歩くやや大きめのクリーチャーで、体当たり攻撃を得意とする。セクター2にはバリスト、セクター3にはデスギーガといった同系統の仲間が存在。

任天堂公式ガイドブック METROID Other M

2段ジャンプをしながら襲いかかってくる強敵。

必勝テクニック完ペキ版 メトロイド

登場作品

• メトロイド
• スーパーメトロイド
• メトロイド フュージョン
• メトロイド ゼロミッション
• METROID Other M

豆知識

• サイドホッパーに端を発する跳躍系クリーチャーは、メトロイドシリーズには欠かせない存在となっている。
• フリゲートオルフェオンの研究データ保管エリアに存在する隔離ポッド内部には、サイドホッパーによく似た外見の『ゼノトロピック生命体』が保管されている。
• メトロイドプライム2 ダークエコーズのマルチプレイでは、サイドホッパーを模した『サイドホッパーステーション』というステージが登場する。

ギャラリー

通常サイズのサイドホッパー (スーパー)

ツーリアンに出現する青色の個体 (スーパー)

サイドホッパーにまたがりオーバーブラストを決めるサムス (Other M)

ゼノトロピック生命体 (プライム)

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脚注

1. ↑ 『Other M』ギャラリー ART16 解説文より。

関連項目

• デスギーガ
• バリスト