サイボーグゼーベス星人

『サイボーグゼーベス星人』(Cyborg Zebes) は、銀河連邦軍によって改造されたゼーベス星人。

解説

全身もしくは身体の一部を機械化したことで戦闘能力が強化されたゼーベス星人。銀河連邦の一部過激派によってボトルシップの研究施設で秘密裏に進行していた軍事計画の産物であり、スペースパイレーツをモデルとした特殊部隊の構成員として製作された。銀河連邦は何らかの経緯でゼーベス星人を捕獲し、サンプルに対してサイボーグ手術を施して生体兵器として利用したものと推測される。

機械化された部位は伸縮性のある金属質の素材が使用されており、ゼーベス星人の生体組織と親和している。改造箇所は個体差があり、頭部や胸部、腕部や脚部などが未改造の個体も存在する。胸部が改造されている個体の左胸には青く発光する球体パーツが埋め込まれており、そのパーツを中心として放射状にダクトが伸びている。右胸の入り組んだ箇所には銀河連邦のマークが施されている。腕部が改造されている個体は、金属製のハサミもしくはビーム砲に変更されている。通常のゼーベス星人のようにハサミとビーム砲が一体化したものは製作されていない模様。従来のゼーベス星人と同様、壁に張り付いて移動することもできる。

敵を発見すると対象を取り囲むようにして素早く移動し、集団で攻撃を仕掛ける。ハサミを使った近接格闘や、ビーム砲もしくは未改造の腕からビームを発射して攻撃を行う。ビームを発射する際には腕を前に突き出して屈みこみ、一定時間エネルギーをチャージしてからビームを発射する。

サムスの持つすべての武器が有効。初期の装備ではミサイルなどが特に効果的であり、オーバーブラストも常時使用することが可能。また、度重なる攻撃を受けると仰向けに横たわってダウン状態に陥る時があり、この時にはリーサルストライクを使用することで容易に倒すことができる。

サムスは試験監視センター内部を探索中、不審な電子音を発するサイボーグゼーベス星人を発見する。ハッチの奥から倒れ込むようにして現れたその個体には改造の痕跡が残されており、完全に機能を停止していた。サムスはこの個体の胸部にある銀河連邦のマーク、そしてモーリスが監視センターのコンピュータをハッキング・解析して抽出したデータから、銀河連邦がボトルシップ内で行われていた生体兵器の開発に関与していたという事実を知ることとなった。その後、センターの奥にある広間で彼女は複数体のサイボーグゼーベス星人と遭遇し、戦闘となる。以降、サイボーグゼーベス星人はボトルシップのあらゆる場所に出現するようになる。

オフィシャルデータ

ギャラリー

身体をサイボーグ化したゼーベス星人。
サイボーグ化した部分は全身～各部位など
多種に及ぶ。

体素材は伸縮自在の金属系の材質で
マットな鈍い光沢がある。

胸の部分に青いパーツがあり
発光している。

METROID Other M ギャラリー ART78

書籍

銀河連邦軍が改造を施したゼーベス星人。集団で登場することが多く、おもにビーム攻撃を仕掛けてくる。

任天堂公式ガイドブック METROID Other M

登場作品

• METROID Other M

豆知識

• サイボーグゼーベス星人の「胸部に球体がある」「ハサミやビーム兵器を装備している」「壁に張り付くことができる」などの特徴は、『メトロイドプライム2 ダークエコーズ』に登場するパイレーツ戦闘員と共通している。
• 『Other M』より後の時系列のストーリーを描く『メトロイド フュージョン』では、ゼーベス星人に擬態したXが出現する。サイボーグ兵器の素体としてボトルシップに保管されていたゼーベス星人がB.S.Lに輸送され、研究サンプルとして管理されていたものがこの擬態元となった可能性が少なからず考えられる。

関連項目

• ゼーベス星人
• サイボーグゼーベス星人・エリート