メトペディア - メトロイド Wiki
登録
Advertisement
メトペディア - メトロイド Wiki

ゼータメトロイド』(Zeta Metroid) は、惑星SR388の環境下におけるメトロイドの第3進化形態。

解説[]

SR388の環境下でガンマメトロイドが更なる成長を遂げ、脱皮を行うことでより大型化した形態。十分に成長したガンマ形態の個体が、硬化した外殻を内側から突き破り、ゼータメトロイドへと変態する[1]

大型爬虫類のような外観に変化しており、ガンマ形態時の原型はほとんど残されていない。頭部から背中にかけて堅い甲殻が備わっており、それまでの形態と同様、腹部には半透明の皮膜で覆われたコアが存在する。頭部前面には複数の牙が生えた口腔があり、本体後部には新たに長い尻尾が生えている。進化の過程で空中浮遊能力が失われているが、発達した強靭な四肢を使って地上や壁面を素早く歩行移動することが可能になっている[2]

ガンマ形態時から攻撃性が増しており、俊敏な動きで敵を翻弄しつつ、バリエーションに富んだ強烈な攻撃を仕掛けてくる。口から吐き出す高熱の火炎や、突進や噛みつきなどの強力な直接攻撃を得意としている。腹部や口腔部が弱点で、ミサイルなどの破壊力の高い重火器による攻撃が特に有効となっている。メトロイドの成体にあたる形態であり、耐久力が高くなっているため、撃破には火力の高い武器を必要とする。

十分に成長を遂げたゼータメトロイドは、脱皮を行うことでさらに大型化し、進化サイクルの最終段階にあたるオメガメトロイドへ変貌する。

各作品における特徴[]

メトロイドⅡ RETURN OF SAMUS[]

Zeta Metroid M2

火炎を発射するゼータメトロイド。

初登場。エリア5にのみ生息しており、ゲーム中では合計3体のゼータメトロイドと戦闘することになる。空中に静止して点滅を繰り返しているガンマメトロイドの外殻を突き破って出現。ガンマ形態と比較して体格が小さめになっており、本体が頭部・腹部などに分割され、二足歩行型爬虫類のような外観に変化している。2本の爪が生えた前脚・後脚が大きく発達しているが、ゲーム中ではこれを使って歩行移動するような描写はない。頭部には青色の3つの目と牙の生えた口、頭部から背中にかけて青緑色の甲殻、腹部には水色の半透明膜に覆われたコア、本体後部には細長く伸びた尻尾が備わっている。
他のメトロイドの形態と同様に、空中を浮遊移動することが可能。一定の距離を保ちながらサムスの後を追跡し、口から火炎弾を吐き出して攻撃、その後しばらくすると独特の軌道を描いて体当たり攻撃を行い、再び空中の定位置まで戻っていくという、一連の攻撃パターンを繰り返し行う。体当たり攻撃はスクリューアタックを使用することで弾き返すことが可能。
全方向からの攻撃が有効であったアルファ形態やガンマ形態とは異なり、ゼータメトロイドは横方向からの攻撃しか通用しない。本体前面もしくは背面に向けてミサイルを20発撃ち込むと倒すことができる。撃破すると小爆発を起こして消滅し、メトロイドレーダーに表示されたメトロイドの個体数が1体分減少する。エネルギーボールなどの補給アイテムは一切ドロップしない。

メトロイド サムスリターンズ[]

Cutscene Zeta Metroid Appearance MSR

サムスの前に出現し、咆哮を上げるゼータ。

ガンマメトロイドがさらに脱皮を行い大型化した形態。前の形態から外観が大きく変化、本体が頭部・腹部・脚部・尻尾などから構成された大型爬虫類のような姿に変貌しており、『Ⅱ』の個体と比較すると全体的に細身になった印象を受ける。背中から尻尾にかけて緑色の硬い甲殻に覆われており、これによりあらゆる武器を弾き返す。またエリア5では、甲殻に赤いまだら模様の付いた個体も出現する。外敵の攻撃によりダメージを受けると、甲殻の色が緑色から黄色、さらに赤色へと変化していく。茶色の発達した細長い四肢を使い、地上を高速で走行したり、壁や天井などに張り付いて移動することが可能になっている。また、口から火炎やエネルギー弾を発射して攻撃を行う。アルファ、ガンマ形態時に使用していた、電撃を用いた攻撃は使わなくなっている。
ガンマ形態と同様、腹部や口腔部が弱点となっている。冷気性のアイスビームや破壊力の高いビームバースト、ミサイルおよびスーパーミサイルなどのミサイルウェポンでの攻撃が効果的。耐久力が上昇しているため撃破には相当な火力が必要になるが、十分な装備があれば問題なく倒すことができる。撃破に成功すると咆哮を上げながら消滅、各種補給アイテムが多数出現し、メトロイドDNAを1個獲得することができる。また、メトロイドレーダーに表示されているメトロイド1体分の生命反応が消滅する。
サムスはエリア4で1体のゼータメトロイドと初遭遇し、その後エリア5において2体、エリア6において1体の個体と戦闘を行うことになる。ゼータメトロイドの戦闘部屋は長方形型をしており、側壁や天井には黄色の滑る壁が設置されている場合が多い。戦闘時には、以下の攻撃をランダムに行う。
緑色火炎弾 (仮名称)
口から緑色の火炎弾を3回発射して攻撃する。吐き出された火炎弾は、攻撃対象や地面などに着弾するまで直進する性質がある。地上にいるときや、壁や天井に張り付いているときなど、様々な場面で使用するゼータ形態の基本的な攻撃。1発のダメージ量が大きく、動き回るサムスにある程度狙いを定めてから弾を発射してくるため、スペースジャンプなどを駆使して3発すべての火炎弾を回避することが望ましい。
地上でこの攻撃を行う際には、攻撃の直前に後脚を使って直立する。このとき弱点である腹部のコアが露出するため、ゼータと相対している場合は絶好の攻撃のチャンスになる。天井や壁に張り付いているときには、背中を向けているために腹部が隠されてしまっているが、口腔部にはダメージ判定がある。このときの攻撃対象は小さくて狙いを定めにくいため、アイスビームなどの弾数制限のない武器を使用して攻撃を行うと効率的。
火炎放射 (仮名称)
Zeta Metroid Attack 02 MSR

口から火炎を吹くゼータ。

地上にいる際に使用。サムスの目の前まで移動して立ち止まり、後脚で直立して息を吸い込むような動作をした後、再びうつ伏せ状態になって口から直線状に伸びる火炎を吹き出して攻撃する。地上での緑色火炎弾攻撃と同様に、攻撃の直前の溜め動作を行う際に一時的に腹部を見せてくるため、このとき各種ウェポンで集中的に攻撃することでダメージを与えることが可能。
赤色火炎弾 全方位斉射 (仮名称)
Zeta Metroid Attack 03 MSR

口から複数の火炎弾を発射するゼータ。

部屋の天井に張り付いている状態で使用。側壁を駆け登って天井に張り付いた後、本体を膨らませてエネルギーを溜めて、複数の赤色火炎弾を全方位に向けて斉射する。発射された火炎弾は、サムスや地面・壁などにぶつかるまで空中を直進し続ける。ビームなどで相殺することはできず、接触するとダメージを受けてしまう。
Shooting Grapple Beam at Zeta Metroid MSR

グラップリングビームを使用して天井のゼータを引っ張るサムス。

攻撃の直前に行う溜め動作の際には、ゼータメトロイドの背中が赤く発光する。この発光部位に向けてグラップリングビームを発射するとビームを接続することが可能。接続状態を維持したまま、後ろに向かってビームを引っ張ることでゼータを天井から引き剥がし、地面に落下させることができる。落下したゼータメトロイドは背中から地面に叩きつけられ、落下時の衝撃で全身が痙攣して身動きが取れず、地面に横たわった状態になる。このとき弱点の腹部が露わになった無防備な状態となっており、横倒しになったゼータの腹部に回り込み、しゃがみ撃ちで武器を撃ち込むことで一方的に攻撃を行うことが可能。
ただし、ゼータメトロイドの真下に位置する場所でビームを引っ張ると、落下したゼータに衝突してダメージを受けてしまうため、場所取りには注意を払う必要がある。また、ゼータ落下時にはエネルギーボールなどの補給アイテムが複数ドロップする。
緑色エネルギー弾 放出 (仮名称)
Zeta Metroid Attack 04 MSR

部屋全体に緑色のエネルギー弾を放出

天井にいるときに使用。天井に張り付いた状態で軽くエネルギーを溜める動作を行い、緑色に発光する特殊なエネルギー弾を口から放出する。放出されたエネルギー弾は空中を直進し、地面や壁などにぶつかると反射して移動方向を変える性質を持つ。エネルギー弾はビームなどで破壊することはできず、接触するとダメージを受けてしまう。一定時間が経過すると、部屋の内部にあるエネルギー弾はすべて消滅する。
Zeta Metroid Grapple Point MSR

赤色の発光体にグラップリングビームを撃ち込める

エネルギー弾を放出した後、ゼータメトロイドは息切れを起こし、しばらくの間、天井に張り付いた状態のままその場から動かなくなる。このときゼータの背中が赤色に発光し、これにグラップリングビームを撃ち込んで引っ張ることで、地面に落下させることが可能。前述の赤色火炎弾攻撃の際と同様に反撃のチャンスを狙えるが、一連のアクションを成功させるためには、部屋の内部を跳ね回るエネルギー弾をうまく回避したり、ライトニングアーマーを使用して弾の接触ダメージを無効化する必要がある。
突進攻撃 (仮名称)
Zeta Metroid Attack 05 MSR

サムスめがけて突進を行うゼータ。

地上にいるときに使用。サムスの目の前で立ち止まり、牙を剥いて威嚇行動を取った後、前方に向かって勢いよく突進して攻撃する。移動距離が長く、直撃を受けた際のダメージ量も大きい。また、突進の直前には鋭い光を放つ特殊エフェクトが表示される。この突進攻撃はメレーカウンターで弾き返して無効化することが可能。さらに追撃を行うグラブシーケンスに移行することで、致命的な大ダメージを与えることができる。
グラブシーケンスが発動すると、メレーカウンターを受けて弾き返され、宙に浮いたゼータメトロイドの尻尾をサムスが掴んで地面に叩きつけ、仰向けになったゼータの腹部に向けて、ビームやミサイルを連続で撃ち込んで攻撃する。攻撃を受けたゼータメトロイドは起き上がって一時的に後退、体制を整えてから再びサムスに襲いかかるが、サムスもこれを迎撃する。飛びかかったゼータメトロイドはサムスに覆い被さり、牙で噛み付こうとするが、サムスは両脚を使ってこれに対抗しつつ、腹部にアームキャノンを突き立てて追撃を行い、その後両脚でゼータを蹴り上げて弾き飛ばすという、一連のアクションが行われる。

メトロイド フュージョン[]

セクター6 NOC最深部に位置するシークレットラボに登場。各形態のメトロイドの標本が存在し、その中にゼータメトロイドの標本も展示されている。外見は『Ⅱ』の個体と酷似している。

オフィシャルデータ[]

取扱説明書[]

第2回目の脱皮した姿。攻撃がよりいっそう強くなっている。

メトロイドⅡ RETURN OF SAMUS 取扱説明書


公式サイト[]

第2回目の脱皮した姿。手や足やしっぽなどが確認でき、攻撃がよりいっそう強くなっている。

メトロイドⅡ RETURN OF SAMUS 公式サイト


登場作品[]

脚注[]

  1. 『Ⅱ』のゲーム中の演出より。『 サムスリターンズ』ではガンマ形態の抜け殻は登場するが、殻を破ってゼータ形態に変異する明確な描写はない。
  2. 『サムスリターンズ』で新たに追加された設定。『Ⅱ』では他の形態のメトロイドと同じく、空中を浮遊移動することが可能。
メトロイドに関連のある項目
SR388系 幼生体 | アルファ | ガンマ | ゼータ | オメガ | クイーン | メトロイドの卵 | メトロイドの抜け殻
ターロン系 ターロンメトロイド | ハンターメトロイド | デバイドメトロイド
エーテル系 ベビーメトロイド | メトロイドコクーン | ダークメトロイド
フェイゾン系 ミニロイド | フェイゾンメトロイド | メトロイドホッパー | フェイゾンホッパー | メトロイドハッチャー
特殊な個体 クイーンメトロイド | ベビー | メトロイドプライム / ダークサムス
人工変異種 メトロイドモドキ | 巨大メトロイド | 凍結しないメトロイド | メガロイド
テクノロジー メトロイドレーダー | メトロイドDNA | 封印の像 |メトロイドワクチン | フュージョンスーツ | β線
その他 メトロイドBR549 | ハンターメトロイドdg | ハンターメトロイドds
メトロイドⅡ RETURN OF SAMUSに登場するクリーチャー一覧
小型陸棲生物 ツムリ | ナード | モヒーク | チュート | ニードラー | グロー
陸棲生物 モーシン | ラムキ | オクトロル | フラゾ | マルカラ
地中生物 岩つらら | グルバル | スコープ | クリーク
小型飛行生物 ユンボ | シールーク | ユーミー | ガウロン | ムンボ | ピンサー | メボー
飛行生物 グルグ | センジュー | ハラーサン | ドリベル
メカノイド パプー | TPO | オートラック | オートAD | シャーク | オートム | プロボ | ガンズー
友好生物 セプトー | フリット | ベビー
メトロイド メトロイド | アルファ | ガンマ | ゼータ | オメガ | クイーン |
メトロイド サムスリターンズに登場するクリーチャー一覧
原生生物 ナード | グルグ | モヒーク | ロックアイシクル | ツムリ | モーシン | ハラーサン | グルバル | ラムキ | パラビィ | フラゾ | フリーチ | チュート | ドリベル | ガウロン | グロー | メボー | ムンボ | X
メカノイド オートAD | ガンズー | パプー | オートラック
障害物 ウェブマーグル | アマダドラ | グリンコア | レッドプランツ | スティールオーブ
ボス マルカラ | ディガーノート | プロテウスリドリー
メトロイド メトロイド | アルファ | ガンマ | ゼータ | オメガ | クイーン | ベビー |
Advertisement