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Scan Icon Red MP この記事はメトロイドシリーズ』に登場する「惑星ゼーベス」について記述されています。


ゼーベス』(Zebes/Zebeth[3]) は、FS-176星系に属する惑星。その過酷な環境から外界からの攻撃を寄せ付けず、かつては鳥人族の居住惑星として栄えたが、後にスペースパイレーツに占拠され、彼らの要塞基地へと変貌。銀河社会の脅威となっていた。

解説[]

恒星FS-176の第二惑星、ゼーベスほどその平和に対する役割を大きく変えた惑星はそうないであろう。かつては鳥人族の主要惑星として銀河の平和を守る拠点であった。しかし、パイレーツの手に落ちてからは、メトロイドを巡る二度の事件で銀河連邦を大いに脅かす要塞となった。サムス・アランはこの惑星にまつわる複雑な運命に巻き込まれ、自らの手でゼーベスを宇宙から消し去るに至った。

歴史[]

鳥人族の繁栄[]

はるか昔、大型宇宙船で宇宙航行を行っていた鳥人族達は、ゼーベスの地に着陸した。

スペースパイレーツの襲撃[]

鳥人族の持つ高度な文明・テクノロジーに目を付けたスペースパイレーツは、これを略奪して手中に収めることを画策し、軍勢を率いてゼーベスに襲撃を仕掛けた。鳥人族は有事に備えて惑星の周囲に防御シールドを展開していたが、パイレーツはこれを突破してゼーベス地表部にまで攻め込んできたものと推測される[4]。銀河連邦の協力もあり、鳥人族は辛うじてパイレーツの侵攻を退けることに成功した。
またこの襲撃事件の際、他の惑星に出自を持つ危険な毒草、バジャーグローヴの種子がパイレーツによって持ち込まれており、ゼーベスに定着して後に生息域を拡大することになる。

サムスの成長[]

唯一の生き残りとなった少女、サムス・アランは鳥人族に保護され、ゼーベスの地に移り住んだ。

2度目のパイレーツ襲撃・ゼーベスの陥落[]

メトロイドの繁殖[]

コスモ歴20X5年、銀河連邦の調査船がSR388にて浮遊生命体「メトロイド」を発見した。

要塞の破壊[]

事態を憂慮した銀河連邦は、サムスにゼーベスへの潜入とマザーブレインの破壊を依頼。サムス・アランは単身でゼーベスに潜入、
Cutscene Pirate Mother Ship and Zebes MZM

ゼーベスに帰還するマザーシップ。

再建とメトロイド[]

マザーブレイン破壊時、軌道上にいて難を逃れたパイレーツの艦隊があった。

惑星の最期[]

かくして、サムスはゼーベスへの再度の潜入を果たした。
Planet Zebes and Gunship SM

環境[]

ゼーベスは硬く崩れにくい地殻で覆われた惑星で、外界からの攻撃をものともしない。さらに地表部のクレテリアでは酸性雨が降りしきるため、適応能力の低い生物は生存すらままならない。
地下構造は非常に複雑に入り組んでおり、天然の迷宮といった様相を呈している。また、ゼーベスは誕生以来約18億年ほどしか経過していない、比較的若い惑星であるため、惑星内部のマグマが不安定となっており、地底200メートル程度の比較的浅い場所にあるノルフェアでも活発な火山活動を確認することができる。

エリア[]

Planet Zebes Map MZM

ゼーベスの地下構造 (ゼロミッション)

クレテリア
硬い岩盤に覆われたゼーベスの表層部。硬い岩石に覆われた広大なエリアで、随所に鳥人族の遺跡など人工物も散見される。大気組成は地球などと似ているようだが[5]、強力な酸性雨が降りそそぐため、多くの生物にとって過酷な環境である。
ゼーベスでの任務遂行時、サムスはクレテリアにスターシップを待機させ、ホームポジションとして利用していた。『スーパー』では、旧ツーリアン跡地もこのエリア内に含まれている。
ブリンスタ
惑星の地下1層目に広がるエリア。岩石に覆われた洞窟地形が続いており、一部エリアには有毒液が満ちている。『スーパー』では様相が変わっており、上層は生態系の豊富な植物密生エリア、下層は多くが浸水している赤土湿地エリアとなっている。
クレイド (ブリンスタ深部)
ブリンスタ深部に位置するエリア。ゼーベス最大級の大きさを誇る巨大生物「クレイド」が生息している。
ノルフェア
ゼーベスの地底深くに位置する下層エリア。火山活動が活発な灼熱の洞窟が広がり、煮えたぎる溶岩が各地で噴出している。好熱性のクリーチャーが多数生息している。
リドリー (ノルフェア深部)
ノルフェア深部に存在するエリア。パイレーツ最高指揮官「リドリー」が待ち受けている。『スーパーメトロイド』では環境が大きく変化、鳥人族の遺物が残された古代遺跡のような様相を呈している。
マリーディア
『スーパーメトロイド』で新たに増設されたエリア。地下水脈が湧き出している水湿原エリアで、多種多様な生物が生息している。
パイレーツによって用途不明の設備が建設されており、メトロイドのクローニングの失敗作「メトロイドモドキ」が徘徊するエリアも存在する。鳥人族の遺産も残存している。エリア深部ではパイレーツ幹部格の大型クリーチャー「ドレイゴン」が待ち構える。
難破船
『スーパーメトロイド』で新たに増設されたエリア。クレテリアに打ち棄てられた大型宇宙船の残骸。破棄されてからかなりの年数が経過しているものと推測されるが、船内のエネルギー供給は完全停止しておらず、一部デバイスは正常に稼働している。船内のエネルギーを吸収している「ファントゥーン」を撃破することで機能が復旧する。
チョウゾディア
『ゼロミッション』にのみ登場。ゼーベスの地表部に位置する広大なエリアで、クレテリアと隣接している。スペースパイレーツのマザーシップの着陸地点である。また、鳥人族の巨大遺跡も存在する。
ツーリアン
ゼーベスの中枢エリア。かつては鳥人族の行政区として利用されていた。最深部にはパイレーツを統括する「マザーブレイン」が設置されている。浮遊生命体「メトロイド」の増殖・育成もここで行われていた。

各作品における特徴[]

メトロイド[]

初登場。ゲームの舞台となる。要塞の構造はブリンスタ・ノルフェア・ツーリアンの3層からなっており、このうちブリンスタのボスとしてクレイド、ノルフェアのボスとしてリドリーがそれぞれ待ちかまえており、これらを倒すとツーリアンへの道が開けるようになっている。ツーリアンに潜むマザーブレインを撃破すると自爆装置が作動し、制限時間内に奥の部屋のエレベーターまでたどり着くと脱出成功となる。なお、惑星から脱出する描写はない。

スーパーメトロイド[]

ゲームの主要な舞台。設定上では、一度破壊されたゼーベス基地をスペースパイレーツが再建したことになっている。スペースコロニーからの脱出後、サムスはベビーを奪い逃走したリドリーを追跡して、ゼーベスに潜入することになる。なお、ゲーム本編中でゼーベスの外観が描かれたのは、本作が初である。
第1作『メトロイド』と比較して構造が複雑化しており、新たに「クレテリア」「マリーディア」「難破船」等のエリアが追加されている。大ボス4体を倒すことで最終エリア「ツーリアン」への道が開かれる。ゲーム終盤、ツーリアン最深部でマザーブレインを破壊すると自爆装置が作動、そこから連鎖的な爆発が起こり、惑星全体が崩壊することになった。以後の時系列を描いた作品には、ゼーベスは登場しない。

メトロイド ゼロミッション[]

ゲームの舞台となる。初代から変更され、ブリンスタ・クレイド・ノルフェア・リドリー・クレテリア・ツーリアン・チョウゾディアの7層からなる。マザーブレイン破壊までは初代と同様の流れであるが、脱出はスーパーメトロイド同様に制限時間内にスターシップにたどり着く必要がある。スターシップ撃墜後初めてチョウゾディアに入ることができ、伝説のパワードスーツ獲得後にメカリドリーに挑むことが可能となる。メカリドリー破壊後は自爆装置が作動し、パイレーツの宇宙船に制限時間内にたどり着くとクリアとなる。この時爆発するのはマザーシップであり、ゼーベス全体ではない。

メトロイドプライム[]

アイスバレイ天文観測所にて、スペースホログラム投影機を起動して現れる宙図にゼーベスが存在し、スキャンすることができる。

メトロイド サムスリターンズ[]

Opening Cutscene 03 MSR

オープニング映像 (MSR)

オープニングで登場。前の時系列に当たる『ゼロミッション』ストーリー解説を行うパートで、ゼーベスに突入するスターシップの様子が描かれたアートワークを閲覧できる。

オフィシャルデータ[]

ログブック[]

ゼーベス

メトロイドプライム

スキャン

名称:惑星 ゼーベス
質量:4.8兆テラトン

ログブック

地質が固く、崩れにくいため地下施設の開発には、理想的な惑星です。 生命体が生息するには環境が厳しくパイレーツに要塞化され、初めて注目されました。


取扱説明書[]

■要塞ゼーベスの中は3エリアに分かれる
要塞内にはブリンスタ(岩の面)、ノルフェア(火の面)、ツーリアン(基地の面)の3エリアがある。前の2エリアをクリアしないとツーリアンには進めないぞ。

小ボスの部屋を捜し出して退治しよう!
ブリンスタとノルフェアの2つの面には、小ボスの部屋が隠されている。小ボスを倒してはじめて、その面をクリアできたことになる。

メトロイド 取扱説明書


書籍[]

船窓いっぱいに惑星ゼーベスの地表が広がる。
この星に降下するのは、これで3回目……。
数年前のマザーブレインとの戦い以前……、まだ、わたしが子供のころ、老いたる鳥人につれられて、この星の地表を歩いたことがあった。死滅した文明の遺跡と鳥人文化の名残、活発な造山活動と奇妙な進化をとげた生物たち。古い知性と新しい命の息吹が混じりあった奇妙な惑星だった。幼かった日々、宇宙の脅威の数かずに息をのみ、神秘にふれる喜びに身を震わせたあのころ、まさかこの惑星と自分とが、これほどまでに深いつながりを得ようとはわ思ってもいなかった。
ナビゲーションコンピュータが注意をうながす。船体側面の姿勢制御ブースターが咆哮をあげる。
わたしはゼーベスの重力に身をまかせていく。

IR-1762 (通称: 惑星ゼーベス) 恒星FS-176の第二惑星
公転周期: 287.341年
自転周期: 13時間21分33秒
赤道半径: 5201.156 ㎞
極半径: 5187.987 ㎞
表面積: 3.197×10^8 ㎢
体積: 5.851×10^11 立方キロメートル
質量: 4.974×10^24 kg
平均密度: 9.18 g/㎤
黄道傾角: 12.18°
単位はすべて原地球に準拠する

スーツのデータベースが教えてくれた。ゼーベスは若い惑星。誕生以来、わずか18億年しかたってない。惑星の内部は未だに不安定で、地底200メートルのこんなエリアでも、地中のマグマが活発な活動見せている。バリアスーツがなければ、わたしの肉体は、溶岩にあぶり焼かれてしまうだろう。

任天堂公式ガイドブック スーパーメトロイド サムス・アランの2時間59分


●ゼーベス星の激しい地殻変動に翻弄される鳥人族の思惑
アイテムを隠す外的要因は数限りない。ゼーベス星では現在も活発な地殻変動が起きている。鳥人族たちは高度な科学力で、このじゃじゃ馬のような星を巧みにコントロールしていたのだ。地殻変動だけではない。ノルフェアでは強酸水による浸食、マリーディアではサンゴ礁の急激な発達が見られ、クレテリアでは有害なバクテリアの繁殖により地質が変化し、地盤が脆弱になっている。地下空間はメンテナンスを怠ると維持が困難になり、非常に危険な状態に陥る。アイテムを隠してしまっている原因は、こうした地下都市の崩壊によるところが大きい。

ゲーム・オン! 1994年7月号 スーパーメトロイド特集 BLIND TOPOGRAPHER


登場作品[]

豆知識[]

  • 海外のNES版『メトロイド』オープニングでは、惑星ゼーベスが「Zebes」ではなく「Zebeth」と表記されている。
  • 英語版メトロイドプライムの天文観測所のスキャン情報によると、地殻の主成分は"Urthic ore"という名の鉱石であるとされている。
  • ゼーベスの惑星データは『スーパーメトロイド』『メトロイドプライム』で大きく異なっており、そこから算出されるステータスにも大きな差異がある。
    • 日本で発売された公式攻略本『スーパーメトロイド サムス・アランの2時間59分』によると、ゼーベスの質量は 4.974×10²⁴kg (=4.974×10⁹テラトン)、半径は 約5,200km である。ここから重力加速度を計算すると 約12.28m/s² となる。『スーパーメトロイド』設定ではゼーベスの重力は地球の約1.25倍ということになる。
    • メトロイドプライム』スキャンデータ・公式サイトの情報によると、ゼーベスの質量は約4.8兆テラトン (=約4.8×10²⁷kg)、半径は 5,850km (直径11,700km ÷ 2) となる。ここから重力加速度を計算すると 約9,361m/s² となる。『プライム』設定ではゼーベスの重力は地球の約955倍ということになる。
      • これはあまりに非現実的な数値のため、レトロスタジオ開発スタッフのミスと考えられる。
      • 仮にゼーベスの質量を 48億テラトン にまで減らすと、重力加速度は 約9.361 m /s² となる。この場合、ゼーベスの重力は地球よりもわずかに弱くなる。
    • ちなみに、地球の質量は 約5.972×10²⁴kg (=59.72億テラトン)、半径は 約6,371km、重力加速度は 約9.8m/s² である。
  • ゼーベスの各エリア名称 (ブリンスタ、ノルフェア等) は全て、初代『メトロイド』開発時に音楽担当の田中宏和によって命名された。特に由来は無く、インスピレーションで名付けたという[6]

ギャラリー[]

脚注[]

  1. 『プライム』の天文観測所に設置されているスペースホログラム投影機では、内側からビリウム、オーマインⅡ、ツインタブラ、ゼーベス、ターロンⅣという配列となっているため、FS-176系の第4惑星となっている
  2. ゼーベスの惑星データは、作品間で若干の差異が見られる。この詳細については「豆知識」の項で解説している。
  3. NES版『メトロイド』での表記。
  4. 漫画版『メトロイド』で断片的に語られている事象からの推測。
  5. 漫画版『メトロイド』での描写から推測。呼吸器などを装備していなくとも、惑星内での活動自体は可能な様子。
  6. Interview: Hirokazu Tanaka (Japanese Translation) | Shinesparkers

関連項目[]

メトロイドシリーズの天体・人工天体一覧
太陽系 地球 | 木星
FS-176系 FS-176 | ゼーベス | ターロンⅣ | オーマインⅡ | ビリウム | ツインタブラ
ダーシャ星系 エーテル | ダークエーテル
テルリアン系 ノリオン | ブリオ | エリシア
ガフラー系 銀河連邦戦艦ヴァルハラ
ボルトリック系 ウルトラガス
テトラ銀河系
(アレンビッククラスター)
アリノス | アークテラ | セレスステーション | ベスパー防衛基地 | オブリエット(虚空)
バミューダ系 エクセルシオン | バイオン | タルバニア
人工施設 スペースコロニー | BIOLOGIC宇宙生物研究所 | ボトルシップ
エクストリーム銀河 アウツーロ | マール
その他 SR388 | フェイザ | コロニー K-2L | ヴォー | ベスⅢ | フィリジス | アリエスⅢ | ウォタンⅦ | ジョビアⅫ | ダイバン | ナイシー | ジグラード | ジャモル | リベルデ | ディグレイド | サカード星域 | ジャスダム | ZDR | コレラ5 | ハルマゲドパンテオン | 2466 URSA | ソライロン12 | 星系状のオブジェ
鳥人族 (チョウゾ)に関連のある項目
人物 オールドバード | グレイヴォイス | クワイエットローブ | プラチナチェスト | レイヴンビーク | Ou-Qua | Dryn | De'la
アイテム アイスビーム | ウェイブビーム | エイオンアビリティ | グラップリングビーム | グラビティスーツ | スーパーミサイル | スパイダーボール | スピードブースター | スピンブースト | スペイザー | スペースジャンプ | 伝説のパワードスーツ | ノーマルスーツ | バリアスーツ | パワーボム | プラズマビーム | ボム | ミサイル | モーフボール | ワイドビーム
テクノロジー アーティファクト神殿 | アモリチャージステーション | エイオン | エネルギーステーション | オートム | オートラック | ガンズー | サイファ | 作業ロボット | シャーク | スターシップ | ディガーノート | トータルリチャージステーション | 特殊溶解液 | プロボ | マザーブレイン | メトロイド | モーフボールランチャー | ロボット鳥人兵士 | TPO
関連する惑星 ゼーベス | ターロンⅣ | SR388 | エリシア | ZDR
文化・歴史 大軍神 | チョウゾロア | チョウゾアーティファクト | 鳥人像 | チョウゾゴースト | 鳥人兵士
リサーチの項目 (メトロイドプライム)
エネルギーボール | ビッグエネルギーボール | スーパーエネルギーボール | ミサイル(補給用) | パワーボム(補給用) | セーブステーション | マップステーション | ミサイルステーション | ボムスロット | スピナー | ボールトラック | グラップルポイント | スターシップ | ゲートシールド | ゲートロックユニット | 鍾乳石 | ゼーベス | ターロンⅣ
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