『ネオリドリー』(Neo-Ridley) は、『メトロイド フュージョン』に登場するリドリーの派生形態。Xがリドリーに擬態・変異した姿である。
解説[]
寄生擬態生物Xがリドリーに擬態した姿。B.S.Lに保存されていたリドリーの死骸からDNA情報を抜き出し、完全な擬態に成功している。オリジナル個体と比較すると、体色が青紫色に変化しており、全身が巨大化して四肢・鉤爪が異様に発達している。耐久力が非常に高く『フュージョン』に登場するボスの中でも屈指の強敵となっている。
誕生[]
B.S.Lを探索していたサムスは、メインデッキの冷凍保管庫でリドリーの死骸を発見する。リドリーの死骸は冷凍保存された状態で、生命反応は無かった。この時点でXはまだ蔓延しておらず、寒冷環境にも適応していなかったため、Xの被害から免れていたようである。
その後、メインデッキに帰還した際に停電事故が発生。エレベーターが停止したことを受けて、サムスは隠し通路を探り当ててスターシップに向かっていた。この道中、サムスは再び冷凍保管庫に到達する。裏口から侵入したサムスがリドリーの死骸の前に立つと、リドリーの眼が突然光輝き、体内から巨大なXが出現。寒冷環境に適応したXは、冷凍保管庫に侵入してリドリーのDNA情報を採取していたのだ。Xが飛び去ると、リドリーの死骸は粉々に砕け散ってしまう。

Xが擬態したリドリーの死骸
サムスがB.S.Lの探索を続けていると、セクター1 SRX最下層で再びリドリーの死骸を発見する。こちらは冷凍保管庫にあったものとは異なり、冷凍されておらず乾燥したミイラのような状態で安置されていた。サムスが死骸に接近すると、死骸は不気味に目を見開き、鋭い眼光を放った後、ネオリドリーに変異。戦闘開始となる。
なお、リドリーは『フュージョン』以前の時系列にあたる『スーパー』でサムス敗北、全身が砕け散り完全に死亡したかに思われていた。このため、何故B.S.Lの施設内に完全な状態の死骸が保管されていたのか不明であったが、この謎は後年『Other M』にて詳細が明かされることになる。
戦闘[]
耐久力の高いネオリドリー
- ダメージ蓄積に伴い、ネオリドリーは青紫色から赤色へと体色が段階的に変化していく。また、一定のダメージを受けると叫び声を上げ、怯んで行動を中断する性質がある。耐久力が非常に高く、撃破には相当量のチャージビーム・アイスミサイルが必要となる。
- 戦闘時、ネオリドリーは以下の攻撃パターンを使用する。
- 火球/体当たり
- 不規則な動きで飛び回り、複数の火球を吐き出して攻撃する。火球には誘導性能があり、回転しながらゆっくりとサムスに接近する性質がある。また、ネオリドリーもサムスをゆっくりと追跡する傾向があり、接触するとダメージを受けてしまう。
- 戦闘部屋が狭いため、スペースジャンプ等を織り交ぜながら、ネオリドリーを誘導してうまく攻撃を回避する。また、ネオリドリーが振り向く際に尻尾に触れないよう注意する。
- 掴み攻撃
- ネオリドリーの上向きの手に触れると、サムスが掴み上げられ行動不能となる。掴まれている間は時間経過でダメージを受け続ける。ダメージ量が意外と大きいため注意が必要。
- チャージビームやアイスミサイルで攻撃を加えて怯ませると、掴み状態を解除することが可能。ネオリドリーは頻繁に方向転換を行い、サムスの攻撃を回避しようとするため、着実に攻撃を当てる必要がある。
- 尻尾の刺突
- サムスの立ち位置を狙って、鋭利な尻尾を突き出して攻撃する。
- サムスが前方にいる場合は、尻尾を回転させて前方に尻尾を突き出す。サムスが後方にいる場合は、地面に向けて尻尾を連続で突き刺しながら接近してくる。タイミングを見計らい、スペースジャンプやモーフボールでの移動を活用して回避する。
オフィシャルデータ[]
書籍[]
タフなネオリドリーには全力を使って攻撃しよう
ハッチを抜けると、かつてメインデッキの冷凍保管室で見たのと同じ形の石像がある。近づくと目が赤く光り、ネオリドリーが目ざめるのだ。
ネオリドリーは、巨体ながらもすばやく、そして打たれ強い。画面いっぱいに飛び回り、炎を吐いて攻撃してくる。とくに、シッポによる攻撃は、大ダメージを受ける。シッポの攻撃に注意しながら、チャージビームで攻撃していこう。
姿を現したネオリドリー。斜め上に向かって、チャージビームやミサイルで攻撃しよう。この時点のサムスのエネルギー最大値なら、長期戦にも耐えられるはずだ。
ネオリドリーにつかまってしまったら、チャージビームを撃ってすばやく脱出しよう。ネオリドリーの全身が赤くなってきたら、コア-Xとなるのも時間の問題だ。
コア-Xとなったら、ミサイルで攻撃。体当たりはジャンプでかわそう。コア-Xを倒して巨大な「X」を吸収すると、スクリューアタックの能力が覚醒する。任天堂公式ガイドブック メトロイド フュージョン
登場作品[]
豆知識[]
- 『フュージョン』でコア-Xが擬態したボスの大半は、所持能力を利用した攻撃パターンを有しているが、ネオリドリーはそうした攻撃パターンを持たない唯一のボスとなっている
- ただし、回転する火球や尻尾攻撃がスクリューアタックの回転攻撃を連想させなくもない
- ネオリドリー戦は、前作『スーパーメトロイド』のリドリー戦を意識した演出がいくつか存在する
- 作中初遭遇時(スペースコロニーおよび冷凍保管庫)は左向きだが、再登場時は右向き (ノルフェア深部およびセクター1下層)
- 戦闘はすぐに開始せずにインターバルを挟み、一部演出が共通している
- 目が光る (共通) → 暗闇から現れる (スーパー) / 巨大化 (フュージョン) → 咆哮を上げる(共通)
- 戦闘部屋前の通路で、戦闘力の高い特殊なゼーベス星人2体と戦闘する
- 『スーパー』:メタルゼーベス星人
- 『フュージョン』:ゼーベス星人 (金)
- ネオリドリーの叫び声は非常に音量が大きく、ファンの間で叫び声がうるさいことで有名
- この叫び声は『メトロイド ゼロミッション』でも流用されているが、音量は下げられているようである
- ネオリドリーの尻尾は無敵で、撃破演出時にもミサイルを弾く
- 『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』のリドリーには、ネオリドリーを意識した青紫色のカラーバリエーションが存在する
ギャラリー[]
関連項目[]
- リドリー - 擬態元クリーチャー。
メトロイド フュージョンに登場するクリーチャー一覧 | |
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