メトロイドの卵

メトロイドの卵
エリア8に産み落とされたベビーの卵。
基本情報
英語名	Metroid Egg
出現地	SR388 ボトルシップ タルバニア フェイザ ウルトラガス
特徴	メトロイドの卵
登場作品	Ⅱ/サムスリターンズ

『メトロイドの卵』(Metroid Egg) は、メトロイドの特殊な個体が産み落とす有機物質。メトロイドの成長段階における第一過程であり、卵の内部で成長した個体が幼生体となって孵化する。

解説

鳥類の卵とよく似た楕円型の卵で、上部が丸みを帯びている。卵の色は緑色もしくは青色。卵の下部には粘着質の根のような物質が網目状に張り巡らされており、これにより地面に固定されている。卵の外殻の硬度はかなり高く、ビームやミサイルなどの通常火器では破壊することができない。この硬い殻と卵の内部に満たされた緑色の液体によって、卵の内部にいる胚を保護しているものと考えられる。十分に成長した幼生体は卵の上部の殻を破って孵化し、外部環境に出て活動を開始する。

メトロイドはβ線を照射することで分裂・増殖させることが可能であることが一般に知られているが、野生のメトロイドは卵生生殖によってその個体数を増殖させる。卵を産み出すことができる個体は限られており、SR388系列のメトロイドの中では、クイーンメトロイドが卵を産み出すことができる唯一の個体とされている。クイーンは通常のメトロイドが生まれる卵を数多く産み出すことが可能なほか、自身の棲む巣穴の奥部に特殊な卵を1個だけ産み落とす。この卵から生まれた幼生体は、将来的に次代のクイーンメトロイドへと成長を遂げることになる。

各作品における特徴

2Dメトロイドシリーズ

メトロイドⅡ RETURN OF SAMUS

卵を発見するサムス (Ⅱ)

初登場。地下洞窟の最深部に1個だけ産み落とされており、卵のある部屋の下層部に位置する狭い通路をモーフボールで進んでいくと、突如メトロイドレーダーが生命反応を感知。レーダーの表示が変動し、メトロイドの残り個体数が9体に増加する。その後、通路の先のエリアでは、生まれて間もない8体のメトロイドと連戦することになる。

すべてのメトロイドを倒し、エリア最深部に待ち受けるクイーンメトロイドを撃破して先に進むと、地面に卵が置かれた部屋に到達する。ある程度まで近づくと卵が激しく揺れ、割れた卵の中から小さなメトロイドが現れる。生まれたばかりのそのメトロイドは、サムスの周囲にまとわりつくだけで害はなく、サムスの後をどこまでもついてくる。

卵の下の通路を通り抜けるサムス (Ⅱ)

『メトロイドⅡ アート』NO.11

スーパーメトロイド

ベビーの卵に近づくサムス (SM)

プロローグの回想において登場。『Ⅱ』のラストシーンが再現されており、地面に置いてある卵からベビーメトロイドが孵化する様子が描写されている。ゲームハードの進化に伴い全体的に表現が緻密になっており、卵の殻が割れる描写などが追加されている。

METROID Other M

ベビーの卵 (MOM)

ゲーム中で2回登場する。1回目はサムスがセクターZEROへと向かう際に挿入される回想シーンに登場。絶滅したはずのメトロイドと、マザーブレインの機能を人工的に再現したアンドロイド、MBを破壊するためにセクターZEROへ向かう道中、サムスは何者かの気配を感じてサーチングビューで周囲を確認する。そのとき、サムスの視界に小さなメトロイドが現れる。この小さな幼生体を目の当たりにしたサムスは、その外見からベビーメトロイドの姿を連想し、ベビーと初めて遭遇したときのことを思い出していた。回想シーンでは『Ⅱ』のラストシーンと同じく、SR388の洞窟に置かれた卵がサムスの目の前で孵化し、ベビーが誕生する様子が再現されている。孵化の直前には卵が紫色に変色し、上部の殻にひびが入った後、殻を破って中からベビーが出現する。鳴き声を上げながら周囲を浮遊するベビーを見たサムスは、手を差し伸べる。

2回目はボトルシップのROOM MWで多数登場。クイーンメトロイドに産み落とされ、幼生体が孵化した直後の卵の殻をムービーで確認できる。

孵化直後の卵の殻 (MOM)

メトロイド サムスリターンズ

卵のある部屋の下層部を通過するサムス。

SR388の最深部、エリア8において登場。卵の色は黄緑色で、暗緑色の根のような組織により地面に固定されている。卵が置いてある部屋の地下通路を抜けた先でメトロイドと連戦する、クイーンメトロイド撃破後に進んだ先の部屋で卵と遭遇するなど、リメイク元の『Ⅱ』と同様のシチュエーションが用意されている。

クイーン撃破後、戦闘部屋の奥へと進んでいくとムービーシーンに移行する。地面に産み落とされた卵を発見し、慎重に近づいていくサムスの目の前で、突如として卵が割れてベビーメトロイドが誕生。サムスはアームキャノンを構え、アイスビームをチャージして臨戦態勢を取ったが、初めて目にしたサムスを母親と認識したベビーは攻撃行動を取らず、

また、クイーンメトロイドと戦闘を行う部屋の背景には、おびただしい数の卵の存在が確認できる。卵の殻が割れていることなどから、エリア8で戦うことになるメトロイドの幼生体は、この卵から生まれたものと推測される。

『サムスリターンズ』コンセプトアート No.27

メトロイドプライムシリーズ

メトロイドプライム3 コラプション

メトロイド研究所で確認できる卵 (MP3)

ウルトラガスのメトロイド研究所やフェイザのエントリーホールなどにおいて、フェイゾンメトロイドが産み落としたものと推測される卵が登場。地面に設置された楕円型の物体で、『2Dメトロイドシリーズ』のものとは異なり、卵を地面に接着させている網目状の根のような物質は確認できない。スキャンバイザーを使用することで詳細情報をスキャンすることが可能。海外版のスキャン文章では、これらの物体がメトロイドの卵であることが明記されているが、国内版では「未知の有機物質」「現住生命体の卵」などといった別の表現がなされている。

メトロイドプライム フェデレーションフォース

タルバニアの研究所跡地で保管されていたメトロイドの卵。

M17: 研究所爆破で登場。パイレーツがメトロイドの増殖実験を行っていたタルバニアの研究所跡地の様々な部屋で確認できる。研究所で飼育されていたメトロイドと同様、カプセル型の保管装置内に置いてあるが、ゲートによって遮断され厳重に隔離された部屋に置いてあることが多く、自爆装置を作動するまでは卵を発見できない。外観は『Other M』などに登場したものと酷似しており、表面の色が黄緑色で、深緑色の根のような物質が卵の表面に網目状に張り付いている。

メトロイドを殲滅するために研究施設に潜入し、施設最奥部にある自爆装置を作動させて研究所を爆破することが、フェデレーションフォースに課せられた主なミッション内容となっているが、メトロイドの平和利用のための研究サンプルとして、メトロイドの卵を持ち帰るサブミッションが用意されている。メックを移動させ、Aボタンを長押ししている間、右腕で卵をキャプチャすることが可能。卵を持っている間、メックは歩行移動やジャンプ、サイドステップなどの行動しかとれず、武器を使用して敵を攻撃することはできない。ミッション参加人数分の個数の卵をカーゴシップまで持ち帰ることでサブミッションが達成され、ボーナス得点を獲得できる。

上記サブミッションを達成すると、ゲームクリア後にスペシャルエンディングを見ることができる。フェデレーションフォースが回収した卵の1つが銀河連邦軍の研究施設内部にて保管されている様子が確認できる。しかし、施設内に侵入した何者かの手により卵の成長が促進され、保管容器内でメトロイドの幼生体が孵化することになる。

ミッションブリーフィング (MPFF)

銀河連邦軍の管理下に置かれた卵 (MPFF)

オフィシャルデータ

スキャン

メトロイド研究所

メトロイドプライム3 コラプション

スキャン

未知の有機物質を確認。外殻の硬度は極度に高く、火器での破壊は不可能。内部に生命反応を感知しました。

エントリーホール

メトロイドプライム3 コラプション

スキャン

現住生命体の卵を確認。中にはフェイゾンが充満しています。内部に微かな生命反応を感知しました。

登場作品

• メトロイドⅡ RETURN OF SAMUS
• スーパーメトロイド
• METROID Other M
• メトロイド サムスリターンズ
• メトロイドプライム3 コラプション
• メトロイドプライム フェデレーションフォース

豆知識

• メトロイドの卵の外観は、映画『エイリアン』シリーズに登場する「エッグチャンバー」(エイリアンの卵) とよく似ている。