『フェイゾン実験体群』はパラサイト、特にフェイゾン注入実験が行われていた実験体の事である。ただし、元となった英語版から日本語に翻訳する際に設定が変わったためか、整合性が取れなくなっている部分がある。この部分に重きを置きながら解説する。この記事にはやや独自研究的な内容が含まれるため注意すること。
フェイゾン実験体群[]
「フェイゾン実験の被検体のグループ」と解釈できる。複数のパラサイトの被検体群を想起するのが自然である。実際、研究データ保管エリアにフェイゾン実験体群0732.Cの死体が登場する。これはパラサイトクイーンに非常に似ている。
ここで1つ矛盾がある。0732.Cは実験体群であるにも関わらず、「個体」であるところだ。一方で、バイオテック研究エリア1のスキャン情報を一部抜粋すると「グループ0080.Dへの移籍完了。」という文面が出てくる。こちらでは明らかに「グループ」として扱われている。何がこの矛盾を引き起こしているのか。原典の英語版に当たってみると「フェイゾン実験体群」と訳された場所は「Phazon Batch」となっている。
Phazon Batch[]
フェイゾンバッチ、バッチには「一群」などの意味もあるが、ここはおそらく生物学用語の「『バッチ』培養」のバッチと同じ意味だろう。バッチ培養とは大雑把に「播種時の培養液のまま培養を続ける方法」のことであるが、詳しくはこのWikiで扱う内容ではないため他を調べていただきたい。
翻訳者がBatchを「一群」等の意味で捉えたために、「フェイゾン実験体群」と翻訳されることになったのだろうと推測される。英語の意味でのフェイゾンバッチは「フェイゾン化合物」と捉えて違和感はなく、パラサイトクイーンの実験は様々な種類のフェイゾン化合物をパラサイトに注入する実験であったと考えられる。また、そう捉えると他のスキャン情報と無矛盾である。その化合物の名称が0732.Cなどである。
フェイゾン化合物[]
フェイゾン化合物には以下の種類が登場している。
- 0142.A
- 緊急退避エリアに保管されている。
- I209.A (0009.A)
- 緊急退避エリアに保管されている。括弧内は英語版での名称。
- 0073.A
- 緊急退避エリアに保管されている。
- 0080.D (0081.D)
- バイオテック研究エリア1の情報。日本語版では「移籍完了」。英語版では「転送完了」。括弧内は英語版での名称。
- 0732.C
- 研究データ保管エリアの個体に注入されていた。
- 0003.H
- パラサイトクイーンへの成長に成功した。
- 1426.K
- パラサイトクイーンへの成長に成功した。
- 3203.C
- パラサイトクイーンへの成長に成功した。
この内0003.H、1426.K、3203.Cの3つのフェイゾンバッチを注入した個体はパラサイトクイーンに成長させることに成功した。緊急退避エリアで死亡している個体、バイオテック研究エリア1で冬眠しており後にパイレーツと戦闘して死亡する個体、動力炉でサムスと戦闘した個体の3体である。いずれがいずれであるかは定かではない。