『フェイゾン熱』(Phazon Fever)、または『フェイゾン病』(Phazon Sickness)は、フェイゾンに曝露した生命体が発症する可能性のある疾患のひとつ。
解説[]
生物がフェイゾンに曝露した場合、通常は中毒や放射線障害によって死亡するか、もしくは何らかの突然変異を誘発されるが、一定以上の知能をもつ生物が曝露した場合は中枢神経への影響により特有の精神症状が現れることがある。このようなフェイゾン性の精神疾患をフェイゾン熱、またはフェイゾン病とよぶ。
主な症状としては、知能の低下や攻撃性の増加,精神の不安定化、破壊的な行動の増加、フェイゾンへの絶え間ない欲求などが挙げられる。治療法は未確立であり、フェイゾンの取り扱いの厳格化などにより、被曝を局限して予防することが対策の基本となる。
フェイゾンによるこれらの精神異常は特にフェイゾン採掘作業に従事させられたパイレーツ作業員や技術者に多く見られた。また、パイレーツの強化型戦闘員開発計画において体内に直接フェイゾンを注入された実験被験者には、ほとんどの場合深刻な知能の低下や精神変調が確認された。メトロイドやその他の実験生物、パイレーツ構成員により無断で飼育された生物などにも、フェイゾンの影響と思われる知能の低下や狂暴化などの現象が確認されている。一方で、アーマースーツの一時的な機能強化技術の動力源として、外部バックパック積載のフェイゾンを用いた連邦PED装甲兵では、このような症状は報告されなかった。
『コラプション』作中では、ダークサムスのフェイゾン汚染による洗脳を受けたパイレーツ構成員やバウンティハンターたちにも、一部人格の変容や自由意志の喪失などの症状がみられたが、このケースではどこまでが洗脳によるものでどこまでがフェイゾンそのものの毒性の影響なのか不明瞭である。
"フェイゾン熱"という病名は基本的にパイレーツログ内に登場する呼称であり、概ね同じ症例を銀河連邦では"フェイゾン病"と呼称している。
オフィシャルデータ[]
スキャン[]
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メトロイドプライム
フェイゾンによる精神障害のため、発電機担当作業員の大規模な入れ替えが行われた。 作業員たちは、研究実験や新エリートパイレーツ計画用に科学チームに召集された。 彼等はエリート実験体のトレーニング相手としても利用価値があると思われる。
医療報告 07.199.09
メトロイドプライム2 ダークエコーズ
医療報告 07.199.09 技術者のフェイゾン熱発症。 技術者12号が「フェイゾン熱」を発症。フェイゾンの個人所有を主張し、銃を使用したため解雇した。
ログブック[]
パイレーツログ[]
フェイゾンの注入
メトロイドプライム
スペースパイレーツ暗号化データを解読。
ログ 10.957.2
「フェイゾンの注入」
我々のフェイゾン適応性の知識は、パイレーツへのDNA組み込みが可能なほど蓄積された。 「プロジェクトヘリックス」と呼ばれるこのDNA実験はパイレーツの遺伝子を過激化する。 フェイゾン精神障害が心配されるが、注入過程の改良によって確率は減少傾向にある。
プロジェクトヘリックス
メトロイドプライム
ログ 11.001.9
「プロジェクトヘリックス」
パイレーツの胎児を使用した最初の実験は失敗に終わった。
筋肉の質量の増加に成功したもののフェイゾンの注入過程で、脳組織が退化してしまうのだ。 結果、我々がエリートパイレーツと呼ぶ実験体は、制御不能となってしまった。 解決策として我々は研究チーム「Sclera」が実験に成功した「Vertigo」と呼ばれるフェイゾン変異体寄生虫の研究成果の使用にふみ切ることを決定した。 「Vertigo」フェイゾンをDNAに融合させた最新のエリートパイレーツの実験体群は順調に成熟期に入り、フィールドテストやトレーニング可能状態に成長している。
銀河連邦ログ[]
フェイゾン
メトロイドプライム3 コラプション
銀河連邦データ、ダウンロード。
PD-001:フェイゾン
データをログブックに転送しました。
フェイゾンは銀河系外から飛来した放射性鉱石で、生物に対し非常に極端な、突然変異を起こし得る特性を備えている。 また、ある種の生物学的な特性も確認されており、自己再生能力がそれに当たる。
さらに純粋なエネルギーとしても、ブリオジェルよりも優れた強力なエネルギー源である。 フェイゾンは、知能を持つ生物が接触した場合、その脳に影響を及ぼし、異常で破壊的な振る舞いを引き起こす事がある。
この症状は「フェイゾン病」と呼ばれ、治療法が未確立なためフェイゾンの取り扱いには、細心の注意が必要である。
フェイゾン強化装置
メトロイドプライム3 コラプション
銀河連邦データ、ダウンロード。
PX-013 :フェイゾン強化装置
データをログブックに転送しました。
フェイゾン強化装置=PEDは、エーテルで回収されたフェイゾン鉱石のエネルギーを研究中の新兵器に採用することで完成された。 PEDは、惑星ノリオンに配置された銀河連邦PED装甲兵デルタチームによってテストされている。
彼らは、アーマースーツ背部のバックパックにフェイゾンを貯蔵して、そこからPEDにエネルギーを供給している。 PEDが起動すると、一時的に、アーマースーツの外骨格と武器体系が、最大強化される。
なお、実験開始から今日現在に至るまで「フェイゾン病」の症状を示す兵員は現れていない。