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Scan Icon Red MP この記事は『2Dメトロイドシリーズ』の主要キャラクターについて記述されています。

THE LAST METROID IS IN CAPTIVITY.
THE GALAXY IS AT PEACE...
スーパーメトロイド OP


ベビーメトロイド』(Baby) は、サムス・アランがSR388から持ち帰ったメトロイドの特殊個体。名前を短縮して『ベビー』とも呼称される。『2Dメトロイドシリーズ』作品に度々登場しており、同シリーズにおける重要なキーキャラクターとして描かれている。

解説[]

Samus Menu Pose M1 ネタバレ要素を確認: 以降の記述には、ゲーム・漫画などの核心部分について記述されている可能性があります。
捨て身の覚悟でクイーンを倒し、スターシップに戻ろうとした私の目の前で
見慣れぬ卵が孵化し、小さなメトロイドが現れた。
その赤ん坊は、生まれて初めて目にした私を、母親だと思ったようだ。


SR388に生息するクイーンメトロイドは、地下洞窟深部に特殊な卵を1個だけ産み落とした。この卵から生まれた個体こそがベビーメトロイドである。惑星内の全メトロイドを統べる次代のクイーンとなる宿命を持った、特別な個体となる予定だった。しかしベビーが誕生する直前、サムス・アランがSR388のメトロイドを殲滅したことで、ベビーの運命は大きく変わることとなった。
卵から孵化した小さなベビーは "刷り込み" によって、サムスを自身の母親と認識。肉親の仇である事実を知らず、無邪気に寄り添っていった。サムスはこの純粋無垢な幼体の殺害を躊躇い「ベビーメトロイド」と名付けて回収。SR388を後にしたのだった。
その後、サムスは連れ帰ったベビーを宇宙科学アカデミーに搬送。研究用サンプルという名目で受け渡し、その未来を託した。これにより銀河社会にとって有益な様々な研究成果を得られた。しかし、この情報を知ったスペースパイレーツがアカデミーを強襲。研究サンプルと保管されていたベビーが奪い去られてしまう。
サムスはパイレーツの本拠地「惑星ゼーベス」に単身潜入。パイレーツ殲滅およびベビー奪還のため奮闘した。しかし、復活を遂げたマザーブレインの圧倒的パワーによって、サムスは死の淵へと追いやられた。ベビーは瀕死状態のサムスを身を呈して庇い、マザーの攻撃を受け、サムスの頭上で絶命した。
File Select Screen MSR

スターシップのコックピットでSR388を臨むサムスとベビー。両者の間には、理想的な関係が築かれていた (MSR)

ベビーは、窮地に陥ったサムスを幾度となく助けてきた。また、サムスも深い愛着を持っていたようで、ベビーを保護すべく死力を尽くして奮闘しており、ベビーの死後には隠しきれない程に動揺・憂鬱感を覚えている描写が見られ、ベビーを殺害したマザーブレインに対しては、激しい怒りを露わにしていた。サムスが過去を回想する際にも度々ベビーが登場しており、彼女の人生において特別な存在であったことが見て取れる。

生態[]

エネルギー吸収能力[]

ベビーは通常種のメトロイドと同様、エネルギー吸収能力を有している。本体底面にある牙を獲物に突き刺して密着、その生体エネルギーを吸収・蓄積可能。
エネルギー吸収の際、副次的に敵の能力を吸収することも可能。マザーブレインから吸収したエネルギーをサムスに提供した際、副次的にマザーの武器能力も継承されており「ハイパービーム」能力の覚醒に至った。

エネルギー特性[]

体内に蓄積したエネルギーを逆流・放出することも可能で、他の生物に覆い被さってエネルギーを供給したり、エネルギーボールに変換して放出するなどの事例が確認されている。次代のエネルギー源を宇宙科学アカデミーの研究員達は、ベビーのこのエネルギー特性を平和的に活用できると考えていた。

クイーンに成長する特殊個体[]

メトロイドSR388の環境下において、脱皮によって変態し、アルファガンマゼータの段階を経て、最終形態のオメガメトロイドにまで成長する。そして、一部のオメガメトロイドはさらに成長を続け、最大級の個体であるクイーンメトロイドへと変貌する。クイーンはSR388系列のメトロイドの中で唯一、卵生生殖によって幼生メトロイドを無数に生み出すことが可能な個体であり、自身のテリトリーに棲まう他のメトロイド達を統率する重要な役割を担っている。

刷り込みによる疑似親子関係[]

クイーンに成長できるメトロイドは1体だけに限られており、この個体はクイーンだけが産み落とす特殊な卵から誕生する。卵から孵化して間もない幼生体は、刷り込みによって初めて目にした生物を自分の母親として認識する。通常、生まれたばかりの幼生体が目にする生物は実の親であるクイーンであり、両者の間には血族としての強固な関係が築かれることとなる。しかし、クイーンは討伐され、代わりにサムスが親として認識されたのであった。
ベビーメトロイドとサムス・アランとの間には、家族愛とでも言うべき感情に基づいた、強固な信頼関係が築かれていた。この両者の関係性は銀河連邦の研究者たちにも広く認知され、連邦の一部過激派が主導となり執り行われたメトロイド軍事化計画において、精神感応力 (テレパシー) による支配的制御より優れたコントロール事例として参考にされた。人間の姿を模したアンドロイド「MB」製作に至った最大の要因ともなっている。

結晶状物体の除去[]

Baby Block MSR

クリスタルを破壊するベビー (MSR)

『Ⅱ』『サムスリターンズ』で確認されている固有能力。SR388の地下洞窟内部にはベビーメトロイドしか破壊できない結晶状の物体が存在する。サムスの所持武器で破壊できないほどの硬い物質だが、ベビーはこれを噛み砕いて除去できる。

経歴[]

サムス・アランとの出遭い[]

コスモ歴20X5年スペースパイレーツによって引き起こされた一連の重大事件を受け、銀河連邦はメトロイドの危険性について強く認識。メトロイド根絶のためSR388へ調査隊を派遣したが、しばらくして調査隊との連絡が完全に途絶えてしまった。調査隊の救助を目的とした救援部隊も送り込まれたが、この部隊もまた、僅かな報告資料のみ残して音信不通となってしまう。
部隊から送られた資料から、SR388には今なお多数のメトロイドが棲息するという事実が判明。銀河社会は再びメトロイドの恐怖に包まれた。連邦上層部は、SR388にのメトロイド殲滅任務をサムス・アランに依頼した。
Hatching Baby Metroid MSR

サムスの目の前で卵から孵化するベビー (サムスリターンズ)

指令を受けてSR388の地に降り立ったサムスは、地表に位置する入口から惑星の地下洞窟へと進入し、脱皮を繰り返すことでより強大に進化していくメトロイドの集団と死闘を繰り広げた。最後に彼女の前に立ちはだかったのは、メトロイドを無数に生み出すことができるクイーンメトロイドだった。サムスは死力を尽くしてクイーンを撃破、任務を達成したのだった。
クイーンをサムスは帰路道中で、地面に産み落とされた卵を発見。サムスの目の前で卵が孵化、小さな幼生メトロイドが誕生した。生まれたばかりのそのメトロイドは、初めて目にしたサムスを刷り込みによって母親と認識。危害を加えることは無かった。サムスは、殲滅対象である筈のこの幼体の殺害を躊躇い、アームキャノンを下ろした。この無害な生物に、K-2Lの惨劇で唯一生き残った、かつての自分の姿を重ね合わせたのかもしれない。サムスはこの幼体を『ベビーメトロイド』と名付けて連れて行き、スターシップの待つ地表を目指した。
Samus and Baby on stormy Surface MSR

地下洞窟を抜け出したサムスとベビー (MSR)

地下洞窟から抜け出したサムスたちは、嵐吹きすさぶ地表を進み、スターシップ着陸地点まで辿り着いた。初めて見る外界に興味を示したベビーは、サムスを差し置いて崖の下へと降りて行き、シップの周囲を軽快に浮遊していた。その時、はるか遠方からプロテウスリドリーが出現。油断したベビーを背後から鷲掴み、奪い去ろうとした。危険を察したサムスは崖から飛び降りて、リドリーとの戦闘を開始した。
サムスの猛攻を受け怯んだリドリーは、手の内に収めていたベビーを取り落としてしまう。空中でベビーをキャッチ、救出に成功したサムスは、迫るリドリーに対して強烈なチャージプラズマビームを命中させた。ビーム直撃を受け地上に落下し、瓦礫の下敷きとなるも、すぐに覚醒したリドリーは再びサムスに襲いかかった。ベビーを安全な場所に退避させたサムスは、戦闘を続行。
Baby drains Ridley's energy MSR

サムスを庇いプロテウスリドリーに食らい付くベビー (MSR)

戦況はサムス優勢かに思われたが、不意を突かれたサムスはプロテウスリドリーに抑え込まれ、絶体絶命のピンチに陥ってしまう。その時であった。遠方から一部始終を目撃していたベビーが "母親" を守るため、果敢にリドリーに飛びかかり、頭部に食らい付きエネルギー吸収攻撃を行った。ベビーは吸収したエネルギーをサムスに提供。拘束状態から抜け出したサムスは再び立ち上がり、ベビーとの共闘でプロテウスリドリー撃破に成功。戦いを終えた2人はスターシップに搭乗。惑星SR388を後にしたのだった[2]

束の間の平穏と急落[]

Cutscene Samus deliverying Baby SM

アカデミーの研究員にベビーを譲渡するサムス (SM)

その後、サムスは宇宙科学アカデミーへと赴き、小型カプセルに内包したベビーメトロイドを研究用サンプルとして提供した。研究の結果、メトロイドが平和的利用を目的として開発された人工生命体である事実が明らかとなり、メトロイドの持つエネルギー特性を銀河社会の平和のために有効活用できる可能性が見出された。ベビーを連れてSR388から帰還したサムスの一連の行動は、当初の任務内容から外れた明らかな違反行為であったが、宇宙科学アカデミーで得られた優良な研究成果の数々を受けて不問とされたものと推測される。事態が好転しつつあることを見届けたサムスはアカデミーを後にし、再びバウンティ・ハンターの仕事に取り組み始めたのだった。
Ridley's Fire Attack SM

ベビーを奪い去るリドリー (SM)

しかし、光は突然闇に堕ちた。復活を遂げたスペースパイレーツが、ベビーメトロイド強奪のために宇宙科学アカデミーを急襲したのである。アカデミーから発信された救難信号を傍受して現場に急行したサムスだったが、既に研究員達は残らず惨殺されていた。サムスはコロニーの奥へと進み、かつて撃破したはずのリドリーと再び対峙する。リドリーは戦闘を途中で放棄、ベビーの入ったカプセルを奪い去って行った。直後作動した自爆装置によって、施設は爆破され消滅。
パイレーツの手によってメトロイドが複製・増殖され、生体兵器として利用される未来があってはならない。脱出したサムスはスターシップに乗り込み、ベビー奪還のため逃走したリドリーを追跡。要塞惑星ゼーベスへと急いだ。

ベビーの最期[]

Broken Baby's Capsule in Norfair SM

カプセルの破片だけが遺された部屋 (SM)

サムスは再建された要塞惑星ゼーベスに潜入。あらゆる困難を蹴散らし、突き進んで行った。ノルフェア古代遺跡エリア最深部に到達したサムスは、ベビーを奪取した因縁の敵、リドリーと再遭遇。激闘の末に撃破した。しかし、既にリドリーの部屋にベビーの姿は無く、カプセルの破片だけが後に残されていた。この時ベビーは、既にゼーベス中枢へと輸送されていたのである。
Baby notices her mother SM

巨大化・凶暴化したベビー (SM)

パイレーツ幹部を倒したサムスは、ゼーベス中枢部「ツーリアン」へと潜入した。そこにはベビーを起点に生み出されたと思しき、メトロイドの姿があった。 サムスはメトロイドを撃滅しつつ、エリア深部へと進んでいった。
サムスは、乾燥した砂地が広がる奇妙な部屋に到達した。部屋の随所には乾燥してミイラ状になった生物の死骸が散乱しており、この生物達がメトロイドに襲われ、生体エネルギーを吸い尽くされて死亡したことは明白であった。
さらに先へと進むと、部屋の奥から巨大サイドホッパーが出現。サムスに襲い掛かろうとしたその時、突如現出した巨大メトロイドがサイドホッパーを捕食。エネルギーを吸い尽くされたホッパーはミイラ状に干からびて絶命。巨大メトロイドは、次なる目標をサムスに定め、彼女の激しい抵抗を物ともせず、頭上から覆い被さりエネルギー吸収を行った。しかし、サムスの残りエネルギーが僅かになった時、不意に巨大メトロイドは攻撃を止める。か弱い鳴き声を上げる様子を見て、サムスはこの生命体が探し求めていたベビーであることを確信した。パイレーツの実験により巨大化・他の生物を見境なく捕食する程に凶暴化していたが、母親であるサムスとの記憶を思い出し、間一髪でエネルギー吸収を中止したのである。ベビーは憂いを帯びた鳴き声を上げながらサムスから離れ、どこかへ姿を消してしまう。
The Last of Baby SM

ベビーの最期 (SM)

ベビーを見失ったサムスはツーリアン深層部へと進み、機械生命体「マザーブレイン」との対決に挑んだ。しかし、強化されたマザー第2形態に圧倒され、絶体絶命の窮地に陥ってしまう。
力尽き地に伏せるサムス。勝利を確信したマザーは、とどめを刺すべくビーム発射準備態勢に入った。刹那、行方不明だった巨大ベビーがどこからともなく出現。サムスを危機的状況から救うため、マザーの頭部に取り付きエネルギー吸収を行った。不意を突かれ暴れ狂うマザー。徐々に活力を失い、ついに活動を停止する。
ベビーは瀕死状態のサムスに接近。頭上から覆い被さり、体内に蓄積したエネルギーをサムスに提供する。しかし、戦闘不能となった筈のマザーが再び息を吹き返し、無防備なベビーに対してビーム発砲を繰り返した。ベビーはマザーの執拗な攻撃からサムスの身を守りつつ、エネルギー供給を続行。サムスが全回復したことを見届けたベビーは空中に浮かび上がり、機敏な動作でマザーに襲い掛かる。しかし、マザーの強力なビームがベビーの本体を貫通。サムスの頭上で爆発四散して絶命した。
Baby's Particle MOM

後に別の事件の発端となるベビーの細胞片 (MOM)

マザーの非情な行為は、サムスの逆鱗に触れた。怒りに震えたサムスはベビーに与えられた新兵器「ハイパービーム」を連射。その圧倒的な破壊力によりマザーを完膚なきまでに叩きのめした。直後、自爆装置起動により惑星ゼーベスは跡形もなく消滅。サムスは崩壊するゼーベスから無事に脱出を果たした。銀河の平和を脅かすスペースパイレーツ、メトロイドの殲滅には成功したものの…その代償はあまりにも大きかった。

死後[]

この事実をかみ締めながら、今私は思う。
ベビーは、再び私の命を救ってくれたのだと…
サムス・アラン


Baby Metroid DNA MF

アカデミーに保管されていたベビーのDNAサンプル

ゼーベスから帰投したサムスは、銀河連邦の関連施設にてメディカルチェックを行った。その際、パワードスーツに付着していたベビーの細胞片が回収され、ボトルシップで秘密裏に進められていたメトロイド軍事化計画にて悪用されることとなる。ベビーの細胞片から復元された最初の個体はクイーンメトロイドにまで成長を遂げ、ベビーが特別な素質を持つ女王個体であった事実も判明した。サムスはアダム・マルコビッチ率いる第07小隊と共に、この黒幕の正体を暴き、事件解決の一端を担った。
ボトルシップの事件から時間が経ち、メトロイド絶滅後のSR388生態系調査任務に同伴したサムスは、不幸にも寄生擬態生物Xに寄生され、絶体絶命の危機に瀕する。この治療過程でメトロイドはXの天敵であることが判明。連邦が保管していたベビーの細胞片からワクチンが精製され、この投与によってサムスは一命を取り留めたのだった。サムスは、再びベビーに命を救われたのである。
以降、サムスの体内にはメトロイドDNAが組み込まれ、メトロイドの性質を受け継いだ、この銀河で唯一無二の存在となった。文字通り、サムスはベビーと一心同体となったのである。この事実は、後にZDRでの調査任務においても重要な鍵を握ることになる。

各作品における特徴[]

メトロイドⅡ RETURN OF SAMUS[]

Baby Metroid M2

ベビーと遭遇するサムス (Ⅱ)

初登場。エリア8最深部に到達した際、メトロイドの卵が置かれた部屋の床下をモーフボールで通過するが、この段階では接触できない。クイーンメトロイド撃破後、戦闘部屋の奥に進むと卵が置かれた部屋に到達。接近すると、卵が割れてベビーメトロイドが誕生する。他の敵クリーチャーとは異なり、接触してもダメージは受けず、サムスの攻撃も通用しない。
本作のベビーは、サムスの後を追跡する性質がある。洞窟通路を塞いでいるクリスタルはベビーの接触により除去可能で、この性質を利用しながら先に進むことになる。地表に到達すると、ゲームのエンディングを迎えることができる。なお、ベビーには当たり判定があるため、地形等に引っ掛けることが可能。

スーパーメトロイド[]

本作のキーキャラクターであり、劇中で度々登場する。まずオープニング映像およびタイトル画面で、研究設備に格納されたベビーの様子を確認できる。周囲には研究員の死体が倒れており、不穏な空気を醸し出している。
ゲーム開始直後のプロローグで、前作『Ⅱ』での遭遇、およびその後の出来事について説明される。卵から孵化したベビーはサムスに回収され、宇宙科学アカデミーに預けらたが、緊急事態が発生。宇宙海賊の襲撃によりアカデミーは壊滅状態に陥る。序盤のチュートリアルステージ「スペースコロニー」では、パイレーツ最高司令官のリドリーによってベビーの入ったカプセルが強奪されてしまう。
サムスはリドリーを追跡して、ゼーベスの地に降り立つ。その後しばらくベビーと遭遇することは無い。ノルフェア深部でリドリーを撃破後、奥の小部屋に入ると、割れたベビーのカプセルが置かれている。この時点で既に、ベビーは別エリアに搬送されていたようである。
ゲーム終盤、ツーリアンにてベビーと再会を果たす。全く原型を留めない程に巨大化、グロテスクな外観に変貌。サムスの所持武器は一切通用しない。凶暴化したベビーがサムスに気付く場面は、テキストでの解説等一切無く、スプライトアニメーションと3種類の鳴き声SEだけで表現されている。

メトロイド フュージョン[]

名称のみテキストで登場。ゲーム冒頭のプロローグにおいて、サムスがSR388を再訪したことを回想する際、ベビーメトロイドのことを思い出している。また、サムスがXに寄生され死の危機に瀕した際、ベビーの細胞組織から精製されたワクチンの投与によって、一命を取り留めた旨も説明される。サムスはこの事実を知り、ベビーに再び命を救われたと噛み絞めていた。

METROID Other M[]

Baby's Death MOM

マザーのハイパービームを受けて死亡するベビー (MOM)

ゲーム冒頭の回想ムービーで『スーパー』終盤のシーンを再現。巨大ベビーが空中に浮かんだ状態でサムスのエネルギー供給を行っているなど、映像的観点からオリジナルと異なる描写もなされている。ベビーの細胞片が本編において重要な役割を果たすため、砕け散った破片を取るサムスの左手アップ等、伏線的描写も挿入されている。
また本作において、ベビーがクイーンメトロイドに成長する素質を持つ特殊個体であったことが判明。回想シーンで『Ⅱ』におけるベビーとサムスの初遭遇シーンもリファインされている。

メトロイド サムスリターンズ[]

Baby Metroid MSR

生まれたばかりのベビー (MSR)

リメイク原作の『Ⅱ』と同様、ゲーム終盤に登場。本作ではベビーとの出遭いおよびその後の出来事がムービーで描写されており『Ⅱ』『Other M』とは全く異なる表現が成されている。ベビーの鳴き声には『スーパー』と全く同じSEが採用されている。
エリア8でクイーン撃破後、奥の部屋に進むと画面が暗転。カットシーンに移行する。サムスが接近すると卵が割れ、ベビーメトロイドが誕生。サムスはすかさずキャノンを構えビームをチャージしながら警戒するが、発砲はしない。卵から孵化したベビーは鳴き声を発しながら、サムスに近づく。サムスの主観視点から見たベビーの様子が映され、敵意が無いとみたサムスはビームチャージを中断。徐に左手を前にかざすと、ベビーが嬉しそうに寄り添って来る。
Crystal Block MSR

サムスに追従するベビー (MSR)

遭遇イベント後は、ベビーメトロイドと行動を共にすることになる。リメイク元の『Ⅱ』と同様、ベビーはサムスの後を追跡する性質があり、エレベーターテレポートステーションにも同伴可能。当たり判定は無く、地形の手前側をすり抜けるようにサムスに追従する。
結晶状ブロックに接近すると、そのブロック列を食べて消す能力も有している。この性質を利用して、スターシップがある地表を目指すことになる。なお本作では『Ⅱ』とは異なり、最終エリア以外にも結晶ブロックが点在している。このため終盤にベビーを連れてこなければ獲得できないアイテムもいくつか存在する。
地表のシップ付近に到達すると、再びカットシーンが挿入される。ベビーは興味を抱いたのか、スターシップに急接近して周囲を浮遊。それを狙ってプロテウスリドリーが登場。戦闘となる。第1段階ではベビーはリドリーに捕まっている。第2段階ではリドリーの手を離れ、背景に存在。サムスとリドリーの戦闘を見守っている。第3段階に移行する際のカットシーンで、リドリーに捕獲され窮地に陥ったサムスを救うため、ベビーがリドリーに食いつき、エネルギー吸収を行うシーンがある。後付け設定ではあるが、これにより『スーパー』以前の時系列でも、サムスの危機を救っていたことが判明したのだった。その後、第3段階ではリドリーの体力が一定値以下になるとカットシーンが入り、ベビーの援護攻撃が挿し込まれ、メレーカウンターを決めるチャンスが生まれる。
プロテウスリドリー撃破後、ベビーはサムスと共にスターシップに搭乗。SR388を後にする。

オフィシャルデータ[]

公式サイト[]

銀河連邦より「メトロイド殲滅」の指令を受けたサムスは、惑星SR388にてその任務を遂に果たす。
唯一、誕生した際の「すりこみ」によってサムスを母と認識していた「ベビーメトロイド」だけは連れて帰るが、
結果として、それは直後のスペースパイレーツとの事件の原因となってしまうのだった。
そしてスペースパイレーツとの闘いの中で、ベビーメトロイドはサムスを救うために命を落とすこととなる。

メトロイド ドレッド レポート Vol.3『7つのキーワードからなる、「メトロイド」らしさとは』


登場作品[]

豆知識[]

  • メトロイドシリーズの主要開発者である坂本賀勇は、『Ⅱ』のラストシーンでサムスがベビーを持ち帰る演出から着想を得て、シリーズ第3作『スーパーメトロイド』の開発を開始したと述べている[3]
  • 『Ⅱ』『サムスリターンズ』では、メトロイドの残個体数を知らせるメトロイドレーダーが登場するが、ベビーには反応しない
    • 孵化直後で体が小さく、レーダーの基準値に達していないものと推測される
  • 『Ⅱ』では、ベビー遭遇後にクイーンメトロイド戦闘部屋に戻ると、ベビーがサムスの後を追ってこない
    • 卵が置かれた部屋に戻ると、ベビーが定位置に待機しており、接近すると再びサムスに追従するようになる
  • 『スーパーメトロイド』終盤のベビーが、オメガメトロイド等の形態に成長せず、そのまま巨大化した原因は不明である。
    • フュージョン』において、メトロイドはSR388の環境下でのみ脱皮・変態が可能なことが明言されている。そのため、スペースパイレーツの実験により凶暴化し、ゼーベス原生生物から過剰なエネルギー吸収を行ったにも関わらず、脱皮変態が行えずそのままの姿で成長を遂げ、結果的に巨大化したとする仮説が有力である。
    • しかし『スーパー』より前の時系列を描いた後発作品『フェデレーションフォース』では、スペースパイレーツがバイオン古代種族の技術を応用して開発した「ヒュージネートビーム」という兵器が登場。生物を巨大化させることが可能な技術で、この応用により巨大化を果たしたメトロイドも出現する。この巨大メトロイドの大きさは『スーパー』の巨大化したベビーと同程度の大きさであり、同様の技術が使われた可能性も浮上してくる。
      • 『スーパーメトロイド』にはパイレーツの実験により巨大化した植物「スポア・スポーン」も登場するため、巨大化技術の実験によりベビーが巨大化した可能性は十分考えられる。
      • メトロイドはアルファ以降の形態になると、腹部に対するミサイル攻撃が有効になる等、弱点が増えてしまう。このため、初期形態のメトロイドをそのまま巨大化させ、大型生物兵器として転用する行為は理にかなっている。

脚注[]

  1. プロモーション映像「メトロイドと私」より。
  2. 『サムスリターンズ』において新たに追加されたストーリー。リメイク元の『Ⅱ』ではプロテウスリドリーとの戦闘描写はない。以後、シリーズ正史として扱われると考えられる。
  3. 任天堂公式ガイドブック スーパーメトロイド サムス・アランの2時間59分』より

関連項目[]

メトロイドⅡ RETURN OF SAMUSに登場するクリーチャー一覧
小型陸棲生物 ツムリ | ナード | モヒーク | チュート | ニードラー | グロー
陸棲生物 モーシン | ラムキ | オクトロル | フラゾ | マルカラ
地中生物 岩つらら | グルバル | スコープ | クリーク
小型飛行生物 ユンボ | シールーク | ユーミー | ガウロン | ムンボ | ピンサー | メボー
飛行生物 グルグ | センジュー | ハラーサン | ドリベル
メカノイド パプー | TPO | オートラック | オートAD | シャーク | オートム | プロボ | ガンズー
友好生物 セプトー | フリット | ベビー
メトロイド メトロイド | アルファ | ガンマ | ゼータ | オメガ | クイーン |
スーパーメトロイドに登場するクリーチャー一覧
陸棲生物 ジーマ | メタルジーマ | スクリー | メタリー | ジーラ | カクタック | サイドホッパー | ボヨン | ビトン | チュート | プヨ
飛行/浮遊生命 メロ | リッパ | リッパⅡ | ウェーバー | リオ | ゼブ | ギガ | ゼボ | コーベン | アトミック | ブル
溶岩棲生物 スクウィプト | ドラコーン | デスギーガ | ゲルーダ | ガメト | アルコーン | ソーバ | ビオラ | メラ | マルテビオラ | ホルツ
水棲生物 アウッチ | エビア | オウム | シーザ | スカルテトラ | ゾア | ヤード | メム
障害物 ローリングストーン | 作業ロボット | 剣山トラップ | 火柱プロミネンス | プロミネンス | リンカ | ビーム砲台 | ゼーベタイト
固定生命 ガドラ | カーゴ | グラップラー | サムスイーター | ポリプ | ナミヘ | フーネ
友好/無害 エテコーン | ダチョラ | ホタリー | コズミック・バグ | トリッパ | プワンプ | タトリ | シャクトール
パイレーツ ゼーベス星人 | メタルゼーベス星人 | ゾーロ | キハンター星人 | マグドール星人 | 偽クレイド
メトロイド メトロイド | メトロイドモドキ | ベビーメトロイド
ボス バトル鳥像 (通常/金) | スポア・スポーン | クロコマイアー | ボツーン | クレイド | ファントゥーン | ドレイゴン | リドリー | マザーブレイン
メトロイドに関連のある項目
SR388系 幼生体 | アルファ | ガンマ | ゼータ | オメガ | クイーン | メトロイドの卵 | メトロイドの抜け殻
ターロン系 ターロンメトロイド | ハンターメトロイド | デバイドメトロイド
エーテル系 ベビーメトロイド | メトロイドコクーン | ダークメトロイド
フェイゾン系 ミニロイド | フェイゾンメトロイド | メトロイドホッパー | フェイゾンホッパー | メトロイドハッチャー
特殊な個体 クイーンメトロイド | ベビー | メトロイドプライム / ダークサムス
人工変異種 メトロイドモドキ | 巨大メトロイド | 凍結しないメトロイド | メガロイド
テクノロジー メトロイドレーダー | メトロイドDNA | 封印の像 |メトロイドワクチン | フュージョンスーツ | β線
その他 メトロイドBR549 | ハンターメトロイドdg | ハンターメトロイドds
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