メトペディア - メトロイド Wiki
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この記事はマガジンZ連載漫画『メトロイド』について記述されています。

メトロイド』(Metroid) は、『メトロイドシリーズ』を原作とした漫画作品。漫画雑誌『月刊マガジンZ』2003年1月号から2004年5月号まで掲載。著者は石川堅士、脚本は田沢孔治。全16話。単行本 (マガジンZKC) 全2巻。ゲーム作品との混同を防ぐため、ファンの間では『マガジンZ版メトロイド』『漫画版メトロイド』等と呼称されている。

解説[]

"少女" サムスから "戦士" サムス・アランへ
ドラマは今、始まる──‼
『メトロイド』第1巻 カバー


メトロイドシリーズ』の主人公サムス・アラン」の過去について焦点を当てた漫画作品。戦災孤児として生き残ったサムスが鳥人族によって育てられ、銀河の守り手たる孤高の戦士として成長してゆき、シリーズ第1作目の『メトロイド』およびそのリメイク作品である『メトロイド ゼロミッション』のストーリーに至るまでの経緯が仔細に描かれている。
その他にも、サムスと鳥人族の関係性、宿敵「リドリー」との因縁、メトロイド誕生の謎、鳥人族滅亡の原因についても言及されており、『メトロイドシリーズ』の世界観をより重厚なものに昇華している。サムスの出自やメトロイド誕生の経緯などに関しては、本作が執筆される以前にも『コミック版スーパーメトロイド』『スーパーメトロイド サムス・アランの2時間59分』等で断片的に語られていたが、シリーズの世界観をもとにした包括的かつ詳細な解説がなされたのは本作が初めてとなる。『メトロイドシリーズ』の中心的な開発者である坂本賀勇が全面的に監修を行っており、本作で明らかにされた設定・ストーリーの数々はシリーズの根幹を成す公式設定として位置付けられ、後発のシリーズ作品に色濃く影響を与えている。

E-COMIC版[]

任天堂前面監修のBGMや効果音、多彩なデジタル演出やカラー処理などが施された電子マンガ版 (有料) も製作されており、講談社のオンラインマガジンサイト『e-manga』において連載されていた。『METROID OFFICIAL SITE E-COMIC』では、第1話「襲来」と第2話「宿命」が無料で公開されていた。現在、これらの電子マンガはサイトのリンク切れにより閲覧不可となっている。

登場人物[]

漫画の登場人物の概要。キャラクター詳細は各記事を参照。

サムスと鳥人族[]

サムス・アラン
本作の主人公。銀河でも指折りの優れたバウンティハンターであり、パワードスーツに搭載された様々な装備を駆使してあらゆる任務を遂行する。どんな難事件も解決する最強の戦士として名高いが、彼女の素性や経歴のほとんどは謎に包まれている。本作では、その謎が少しずつ明らかにされていく。
幼少期のサムスは、銀河連邦の管轄下にある惑星コロニー K-2Lで、資源採掘団の家族と共に平和に暮らしていた。しかし、スペースパイレーツの急襲により採掘団基地は全滅、サムスはこの事件の唯一の生存者となった。両親を失い孤児となったサムスは、救難信号を受けてK-2Lに駆けつけた鳥人族に無事に保護され、彼らの住む惑星ゼーベスに移住した。環境適応のための生体調整を施され鳥人族のDNAを受け継いだサムスは、鳥人族文明の正統な後継者としてあたたかく迎えられ、銀河の守り手となるための教育・訓練を受けながら健やかに成長していった。オールドバードの助言に従いゼーベスを離れたサムスは、銀河連邦警察に入隊して経験を積んだ後、いかなる組織にも属さないフリーのバウンティハンターとなって様々なミッションに挑むことになる。
本作のストーリーは『メトロイドシリーズ』の時系列の最初期にあたるため、ゲーム本編と比較するとサムスは未熟な若者として描かれており、彼女の成長にスポットを当てた物語が展開される。仲間との共闘やPTSDの克服などにより成長を果たし、どのようにして銀河最強のバウンティ・ハンターになったかが本作で明らかになる。
ロッド・アラン / バージニア・アラン
サムスの実の両親。コロニー K-2Lの採掘団として働いていたが、パイレーツ襲撃事件に巻き込まれ殺害されてしまう。
オールドバード
ゼーベスに拠点を置く文明種族、鳥人族の長老。高齢化により衰退しつつある鳥人族を取りまとめ、種族の持つ高度なテクノロジーや豊富な知識を活用し、様々な分野で銀河社会の繁栄のために尽力していた。身寄りのないサムスを引き取り、鳥人族の後継者として育てることを決意。
グレイヴォイス
オールドバードの側近。冷静で思慮深く、鳥人族のブレーンとも言うべき存在。サムスをゼーベスに連れて行き保護することに当初は反対していたが、
ピョンチー
K-2Lの原生生物。サムスと共にゼーベスに移住する。後に銀河連邦議長のキートンのもとに預けられる。
プラチナチェスト
鳥人族の一員。下等生物として差別を受けていた惑星ジャモルの種族が、銀河連邦に加盟できるよう推薦した人物。また、リドリーとの遭遇によりPTSDが発症し、戦闘不能にまで追い込まれたサムスに対して優しい言葉を投げかけ、彼女の心の傷を癒した。

銀河連邦の関係者[]

クリーツ
銀河連邦警察所属。サムスが連邦警察に在籍していた時の同僚。皮肉屋で軽口を叩くことが多いニヒルな人物だが、捕虜として捕らえられていたサムスと鳥人族を救出したり、ジャモルの戦いで苦戦を強いられていたモークの手助けをするなど、仲間想いで友情に熱い。鞭のようにしなる複数本のビームサーベルを装備している。「こーいうのは嫌いじゃない」が口癖。後に連邦警察の幹部にまで上り詰める。
モーク
銀河連邦警察所属。惑星ジャモル出身。サムスの連邦警察在籍時の同僚。コンピュータ端末の操作や銃器の取り扱いにも心得がある。後に銀河連邦警察の部隊長に着任。
アダム・マルコビッチ
銀河連邦軍の優秀な司令官。頭脳明晰で知略に長け、パイレーツとの戦闘時には自ら戦線に立ち、連邦艦隊を率いて戦闘指揮を執り行う。
アダムは『メトロイド フュージョン』の劇中で断片的に語られていた人物であり、ゲーム作品に先駆けて、コミカライズ作品である本作で初めて生前の姿が描かれた。
ハーディ
銀河連邦警察長官。サムスをはじめとした、命令違反の絶えないルーキー達に手を焼いている。
キートン
銀河連邦議会議員。後に銀河連邦議長に就任する。
ヴォーグル
銀河連邦議会の前議長。
ダマラ
ジグラード出身。聡明で心優しい少女。後にキートンの定めた奨学制度によって連邦アカデミーに進学。

スペースパイレーツ[]

リドリー
スペースパイレーツの最高指揮官。
マザーブレイン
ゼーベスの行政区、ツーリアンに設置されている大型の機械生命体。銀河社会を統制するための超高性能データバンクとして鳥人族によって開発・運用されていたが、パイレーツのゼーベス襲撃事件に際して叛逆。パイレーツを統括する悪の司令塔へと豹変した。
ゼーベス星人
スペースパイレーツの一般戦闘員。強い支配種 (マスター) に隷属する習性を持ち、戦闘能力の高い者に本能的に付き従う傾向がある。両腕に備わったハサミからビームを発射して攻撃を行う。ある程度の知能を有しており、人語を解し言葉を話すことが可能だが、残虐で野蛮な種族のため対話は意味をなさない。

全話リスト[]

全16話。サブタイトルは、その話の内容を端的に表現した漢字2~4字の熟語となっている。
話数 サブタイトル 掲載 単行本
1 襲来 2003年1月号 第1巻
2 宿命 2003年2月号
3 初陣 2003年3月号
4 脅威 2003年4月号
5 危機 2003年5月号
6 潜入 2003年6月号
7 衝撃 2003年7月号
8 傷跡 2003年8月号 第2巻
9 逆襲 2003年9月号
10 不死鳥 Ⅰ 2003年10月号
11 不死鳥 Ⅱ 2003年11月号
12 不死鳥 Ⅲ 2003年12月号
13 狩人 2004年1月号
14 信頼 2004年2月号
15 爪牙 2004年3月号
16 後継者達 2004年4月号

ギャラリー[]

外部リンク[]

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