『地球人種[1]』(チキュウジンシュ、Human) は、知的生命の一種であり、銀河連邦の主要な構成種族。『人間』『人類』とも呼称される。
解説[]
『メトロイドシリーズ』における地球人種は、宇宙に進出して高度なテクノロジーを有している点を除けば、現実世界のヒトと大差無いように見受けられる。多惑星間統治組織「銀河連邦」の主要な構成種族であり、コーカソイド、ネグロイド、モンゴロイド等の身体的特徴を持つ人物が確認され、現実世界と同様の人種的多様性・文化圏を形成している。本拠地は地球で主な使用言語は英語。MBなど、地球人種を模したアンドロイドの存在も確認されている。
銀河最強のバウンティ・ハンターとして知られるサムス・アランも、パワードスーツを着用した女性の地球人種である。しかし、彼女は生体調整を受け鳥人族のDNAを移植された過去を持ち、生物学的には純粋な地球人種とは言えない。
地球人種は、この銀河における他の種族・原始生物と比較するとバイタリティ面で完全に劣っており、生身の状態では戦闘において圧倒的不利である。『フュージョン』劇中では、寄生擬態生物Xが地球人種に寄生・DNA情報をコピーすることが可能と解説されており、B.S.L職員に擬態したXが登場する。しかし、地球人種の身体はサムスと戦うには貧弱過ぎるため、多くの研究員は自己増殖のための "餌" として消費されていたようである。『ダークエコーズ』では、銀河連邦兵士ダークというイングにスナッチされた銀河連邦兵士 (≒ 地球人種) が登場するが、他のダーククリーチャーと比較すると戦闘力が低い。また『メトロイド (マガジンZ)』では、K-2L襲撃時に重傷を負ったリドリーが体力回復のため、地面に転がっていた地球人種の死体を食らい、救援が来るまで生き永らえたという事実が明らかになっている。
こうした脅威に対抗すべく、銀河連邦軍および連邦警察に属する多くの地球人種は、パワードスーツや武器を装備して、様々な状況をシミュレートした戦闘訓練を行っているものの、スペースパイレーツ等の敵性種族との戦闘に際しては多くの犠牲者が出ることが常となっている。
主な個体名[]
- サムス・アラン (鳥人族など別生物種のDNAも保持)
- アダム・マルコビッチ
- アンソニー・ヒッグス
- カストール・デーン
名称について[]
『メトロイド (マガジンZ)』第1巻のあとがきで、脚本担当の田沢孔治は以下のようなコメントを残している。
「人間」という言葉が使えなく、苦労したのを覚えています。
どうしたものかと考えあぐねいていましたが、アシモフの小説で「ヒューマノイド」が
知的生命を一括する意味で用いられていたので、それを参考にして倣いました。
そんなヒューマノイドからして見れば、今現在の地球人など、野蛮な原始生物に違いありませんね。
こうした理由を受けて、作中に登場する知的生命は一貫して「ヒューマノイド」と呼称されている。これに対応する形で、一般的表現で「人間」と呼ぶべきヒトについても、"地球" に棲むヒトと同じ "種族" という意味合いで「地球人種」という強調表現 (あるいは差別的表現) が多く使用されている[2]。本記事もこの思想に倣い『地球人種』という名称を採用している。
登場作品[]
脚注[]
- ↑ 『メトロイド (マガジンZ)』における表記。
- ↑ 徹底はされておらず、時折「人間」という表現は使われている。
関連項目[]
メトロイドシリーズにおける知的種族・文明一覧 | |
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現存 | 地球人種 | ルミナス | フィリジシアン | レプティリカス | ヴォゾン | クリケン | クラフト| ゼーベシアン| キハンター| マグドール |
滅亡 | アレンビック | イング | ブリオニアン | エリシアン | ダイアモント | バイオンの古代種族 |
消息不明 | チョウゾ (ソウハ族/マオキン族) | N'kren | イーラ | エノエマ | Monks of Grondheim |
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