『脱出』(Escape) は、一部『メトロイドシリーズ』で使用されているBGM。原曲である初代『メトロイド』版の作曲は田中宏和が務めた。『脱出時のBGM』とも呼称される。
解説[]
- 原曲の初代『メトロイド』版は、日本国内版 (FDS)/海外版 (NES) でメロディラインが大きく異なるという特徴があった。後発シリーズ作品のアレンジ楽曲は、FDS版を踏襲している。海外版Nintendo Musicでは、両方のバージョンが収録されている。
各作品における特徴[]
メトロイド[]
- 初出作品。ゲーム中ではBGM名称は分からないが、公式サウンドトラックCDにより曲名が判明。作曲は田中宏和。ゲーム終盤、マザーブレイン撃破後の脱出シーケンス時に流れる。
- 日本国内版 (FDS版) と海外版 (NES) とで曲調が大きく異なる。音源数の多いFDS版では、ゲーム中に甲高いサイレン音が鳴り響く[1]。NES版ではサイレン音が省略され、代わりに明るく高揚感のある追加パートが継ぎ足され、曲が長くなっている。この追加パートは、同時期に田中宏和が手掛けた『光神話 パルテナの鏡』のBGMを彷彿とさせる。
- NES版の追加パートについては、NES版発売の約6ヶ月前、1987年2月に日本国内でリリースされたアルバム『光神話 パルテナの鏡＆メトロイド オリジナル・サウンドトラック オーケストラ・ヴァージョン』で先行収録されている。このアルバムでの曲名は『脱出時のBGM』となっている。
メトロイド ゼロミッション[]
- リメイク元の初代『メトロイド』と同様、脱出シーケンス時にアレンジBGMが流れる。原曲の緊迫感を増した正統派アレンジで、かすかに聴こえるコーラスも追加されている。曲名は不明。編曲は山本健誌・濱野美奈子。
- NES版を意識したアレンジ楽曲が多い本作だが、このBGMは国内版 (FDS版) を踏襲したメロディとなっている。本作ではツーリアンからの脱出後に第二部ストーリーが始まるため、高揚感あるNES版追加パートは削減されたのだろうと推測される。マザーシップからの脱出時にも本BGMが流れる。
- クリア特典の「サウンドテスト」にも収録。No.17。
メトロイドプライム2 ダークエコーズ[]
- 暗然とした『プライム』風コーラスパート追加や、けたたましく鳴り響くサイレンがサウンドエフェクトでは無く、楽曲に直接組み込まれている等の特徴もある。曲名は不明。編曲は山本健誌。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ[]
- 『スマブラfor WiiU/3DS』『SP』にアレンジ楽曲が収録。編曲は海田明里。原曲と同様のチップチューンから始まり、徐々にオーケストラ風音源が追加され、終盤には高揚感あるブリンスタBGMに収束する、といった大胆なアレンジが施されている。
登場作品[]
- メトロイド
- メトロイド ゼロミッション (アレンジ)
- メトロイドプライム2 ダークエコーズ (アレンジ)
- 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS & Wii U (アレンジ)
- 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL (アレンジ)
収録メディア[]
ゲーム内特典[]
CD[]
- 光神話 パルテナの鏡＆メトロイド オリジナル・サウンドトラック オーケストラ・ヴァージョン
- ゲームサウンドミュージアム ～ファミコン編～ 12 メトロイド
- ファミコン 20TH アニバーサリー オリジナルサウンドトラックス VOL.1
音楽配信サービス[]
ギャラリー[]
脚注[]
- ↑ サイレンは、BGMとは別枠のゲーム内サウンドエフェクト。
外部リンク[]
関連項目[]
| メトロイドの音楽一覧 | |
|---|---|
| BGM | タイトルBGM | ブリンスタ (岩ステージ) | 小ボス部屋 (Ⅰ) ～ クレイド | ノルフェア (炎ステージ) | 小ボス部屋 (Ⅱ) ～ リドリー | 静寂 | ツーリアン (基地ステージ) | ゼーベタイト | 脱出 | エンディング |
| 効果音 | サムス登場ジングル | アイテム取得ジングル |