『鳥人像』(Chozo Statue) は、鳥人族の遺跡に数多く残されている造形物。『鳥人族の像』『鳥人の像』などとも呼称される。
解説
銀河でも有数の先進種族である鳥人族が、自身の姿を模して製造した彫像。かつて鳥人族が居住していた惑星・遺跡内部に設置されていることが多く、ゼーベスやSR388、ターロンⅣやエリシアなど、様々な惑星でその存在が確認されている。多くの鳥人像は、臀部を床に着け、両脚の膝を立てて踵を合わせた状態で床の上に座している。さらに両手を前に差し出し、手の上にアイテムボールを乗せていることが多い。他にも様々な種類の鳥人像が確認されている。
何らかのギミックが組み込まれたデバイス型の鳥人像も多く、両手の中に球体モジュールを収めると、それがトリガーとなって稼働する。サムスが鳥人像の手の上でモーフボールに変形することで条件を満たし、エネルギー・アモを補給したり、隠された仕掛けが起動するなどの恩恵が得られる場合がある。
バトル鳥像

アートワーク (スーパー)
鳥人像には、鳥人族の持つ高度なバイオテクノロジーが導入されており、クローン生物 (レプリカント) としての特徴を持ち合わせている。財宝の警備や、要人の警護のために開発された産物とされており、外敵の侵入を察知すると仮死状態が解除されて起動、侵入者の排除を行うようプログラミングされている[1]。
大半の鳥人像は老朽化によって機能不全となっているが、中には動き出して侵入者を迎撃する個体も存在する。こうした鳥人像は『バトル鳥像』(もしくは動く鳥人族) と呼称される。知覚神経を取り除かれた状態で痛覚が無いため、循環器系を破壊して機能を停止させない限り、自律的に迎撃行動を続ける。
各作品における特徴
メトロイド
- 初登場。要塞惑星ゼーベスのブリンスタとノルフェアの様々な場所に設置されており、手の上にアイテムを持った状態で待機している。鳥人像のある部屋はレッドゲートで封鎖されており、ミサイルを5発以上所持していなければ部屋に入ることができない。
メトロイドⅡ RETURN OF SAMUS
遺跡に設置された鳥人像 (Ⅱ)
スーパーメトロイド
ノルフェアに設置された鳥人像 (スーパー)
- 本作では手の上にボール状態で収まることで、様々なギミックが起動する特殊な鳥人像も存在する。このギミックを利用して謎を解き、突破口を開く場面も多い。なお、ギミックが稼働している間は、手の中から抜け出すことができない。以下のものが確認されている。以下、ギミックの詳細について解説する。
- 難破船内部
- 床一面にトゲが敷き詰められた回廊の奥に、直立状態の鳥人像が置かれている。手の上でボール状態になると、サムスを持ったまま鳥人像が移動を開始。地形に隠された下り階段を突き進み、グラビティスーツのある部屋まで到達できる。
バトル鳥像
動く鳥人像 (スーパー)
- クレテリアのバトル鳥像はダメージを与えると顔面が崩れ始め、攻撃頻度・移動速度が上がる。金色のバトル鳥像は、ダメージ蓄積で色がくすんで段々と灰色になる。
- クレテリアのバトル鳥像はボムを所持している。金色のバトル鳥像はアイテムを所持していないが、撃破後に進んだ先の部屋でスクリューアタックが入手可能。
メトロイド フュージョン
- BIOLOGIC宇宙生物研究所において、2体の鳥人像が出現。いずれもXが擬態した姿であり、オリジナルとは異なる存在である。一部の鳥人像はクローン生物としての特徴が備わっているため、SR388の遺跡にある鳥人像がXに寄生され、その遺伝子情報をもとに擬態したものと考えられる。以下の2種類が確認されている。
- 1体目 (セクター1 SRX)
Xが擬態した鳥人像 (フュージョン)
- ボールにビームを当てると、鳥人像は擬態を解除してコア-Xに変化、サムスに襲い掛かってくる。このコア-Xを吸収すると、チャージビーム能力が覚醒する。
- 2体目 (セクター2 TRO)
金色の鳥人像 (フュージョン)
メトロイド ゼロミッション
- 過去作品と同様、両手にアイテムを持った状態で様々な場所に設置されている。本作の鳥人像は、目の部分の特徴が従来のものとは大きく異なり、実際の鳥類のような目元になっている。
- 本作の鳥人像は、サムス専用の回復デバイスとして機能している。手の上でモーフボール状態になると、サムスのエネルギーおよび各種アモを全回復させることができる。さらに次の目的地を示すガイド機能も備わっていて、マップ上に次の目的地を表示してくれる。
メトロイド サムスリターンズ
地表に設置された鳥人像 (サムスリターンズ)
- リメイク元の『メトロイドⅡ』とはシチュエーションが異なるが、破壊された鳥人像も何度か登場する。エリア1のスパイダーボールが置かれた部屋には、瓦礫に押しつぶされた鳥人像が存在する。エリア4やエリア6では、暴走したディガーノートの破壊行動によって鳥人像が破壊され、手の上にあったアイテムが吸引される事態も発生している。
メトロイド ドレッド
鳥人像 (ドレッド)
- 近年の『2Dメトロイドシリーズ』では珍しく、回復施設としての役割は持たず、手の内でモーフボールになっても特に効果は無い。
メトロイドプライム
- エルダー大聖堂やフロストシャーマンなどに設置されている。チョウゾ・エルダーやシャーマンをかたどった像となっており、チョウゾの伝承では墓や神殿の守護を目的とした彫像とされている。白く発光している手の部分に球体デバイスを装着すると起動し、様々なアクションを行う。
メトロイドプライム3 コラプション
スカイタウンのチョウゾ像型デバイス (コラプション)
- ブリオニアンとチョウゾの交流を祝った交流の間には、開けた氷の大地の上に2体の巨像がそびえ立つ。その片方のチョウゾ型は、かつて友好の証としてブリオニアンに贈物を授けたDe'laを模した像である。手の上には贈物として与えたスクリューアタックが置かれている。また、チョウゾ像の掌部分には可動ギミックがあり、ビームを撃ち込むことで足場にすることが可能。
- さらにスカイタウンの発電所には『2Dメトロイドシリーズ』でお馴染みの、所謂 "体育座り型" の鳥人像が存在する。手の上にはスパイダーボールが設置され、アイテムを取得するとギミックが作動、ボールトラックが敷かれたルートへの通行が可能になる。
オフィシャルデータ
取扱説明書
古代文明の遺産で、神として祭られていた像だ。この像の手の上にアイテムボールが置かれている。
メトロイドⅡ RETURN OF SAMUS 取扱説明書
古代文明の遺産です。手の上のアイテムボールにビームなどを当てると、中からアイテムが現れます。
メトロイド サムスリターンズ 電子説明書
スキャンデータ
鳥人像
メトロイドプライム3 コラプション
チョウゾ像型デバイスです。材質の成分分析の結果、1013.81年前に造られたと判明しました。
書籍
鳥人像 / ゼーベス星全域 / 体長: 約7フィート
ゼーベス星の先住生物「鳥人族」のバイオテクノロジーが産んだクローン生物(レプリカント)。発達した上半身を持ち、人間同様の2足歩行で骨格も酷似している。財宝の警備や、要人の護衛などのために生成されたと考えられており、外敵の侵入などによって一種の仮死状態が解除される。知覚神経を取り除かれているため、まったく痛みを感じないので循環器系を破壊しなければ機能を停止できない。ゲーム・オン! 1994年5月号 スーパーメトロイド特集 THE BIOLOGY OF ALIENS
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
惑星ゼーベスなどに点在し、
サムスにパワーアップ
アイテムを分け与える。
鳥人族は、かつて銀河に
一大文明を誇っていた。
種としての限界を感じた時
銀河の未来をサムスに
託したと伝えられる。
サムスのパワードスーツの
フォルムは、鳥人族の像と
通ずるところがある。大乱闘スマッシュブラザーズDX フィギュア説明文
登場作品
- メトロイド
- メトロイドⅡ RETURN OF SAMUS
- スーパーメトロイド
- メトロイド フュージョン
- メトロイド ゼロミッション
- メトロイド サムスリターンズ
- メトロイド ドレッド
- メトロイドプライム
- メトロイドプライム3 コラプション
- メトロイド (マガジンZ)
脚注
- ↑ 「ゲーム・オン! 1994年5月号 スーパーメトロイド特集 THE BIOLOGY OF ALIENS」より
関連項目
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