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BIOLOGIC宇宙生物研究所』(The Biologic Space Laboratories research station、略称B.S.L)は、惑星SR388の外縁部に位置した巨大研究施設、およびその施設を所有するバイオテクノロジー会社の名称。

解説[]

円錐状の巨大な宇宙ステーション。宇宙の様々な生物を収集し研究する目的のために建造された。会社としては銀河連邦から依頼される形で様々な生物の研究を行っていた。この中にはメトロイドの研究も含まれており、その奇妙な生態を解明する試みも行われていた。こうした中、SR388からもたらされた「X」による悲劇がこの施設を襲い、職員・飼育生物のほぼすべてが全滅した。Xの一大繁殖地と化したこの施設においてサムス・アランはXの拡大を防ぐべく戦ったが、最終的にXを根絶するためこの施設をSR388に激突させるという行動に出た。かくして目論見は成功し、内蔵していた反物質爆弾によって惑星もろともB.S.Lは大爆発を起こして消え去った[1]

歴史[]

Samus Menu Pose M1 ネタバレ要素を確認: 以降の記述には、ゲーム・漫画などの核心部分について記述されている可能性があります。

前史[]

B.S.Lがいつ頃から存在するのかは不明である。宇宙科学アカデミーとは別の存在であるのは確かであるが、メトロイドの研究はおそらくアカデミーでの研究成果を受けてのものであろう。惑星ゼーベスにおいて最後のメトロイドが死亡し、銀河からメトロイドが絶滅した際、銀河連邦からの依頼でメトロイドの研究を始めたと思われる。また、ボトルシップにてミイラで発見されたリドリーも凍結状態で保存していた。

SR388の調査[]

メトロイド絶滅後、B.S.LはSR388の生態系を調べるべく調査隊を派遣し、その警護としてサムスが同行した。そこで調査隊はいくつかのサンプルを回収したが、この時サムスは謎の生命体に寄生されてしまった。この生命体、「X」は帰還中のサムスの体を蝕み、彼女のスターシップをアステロイドベルトに突っ込ませた。脱出ポッドから回収されたサムスのスーツは手術によって切り取られ、B.S.Lへと運び込まれた。これがすべての過ちであった。切り取られたスーツからSA-Xが誕生し、パワーボムを起動させて爆発を起こしたのだ。

悲劇の幕開け[]

爆発によって周囲のカプセルは損傷、SR388の生物に擬態したXが解放された。Xはたちまちメインデッキを制圧し増殖していく。事故を知ったサムスが駆け付けた時には、すでにメインデッキの職員は全滅していた。局面打開のためスターシップのコンピュータ、「アダム」から指示を受けたサムスがミサイルデータをダウンロードしたころ、SA-Xはオペレーションデッキとメインデッキをつなぐエレベーターを停止させ、その行動を妨害した。そしてサムスがマルカラに擬態したコア-Xからモーフボール能力を取り戻している間、SA-Xは一層の犠牲者を求めてXのセクター1への侵入を手助けした。ここでのXは増殖に優位な環境を形成しようと、空調設備にとりついて機能を麻痺させていた。セクター1はSR388を再現した環境であったため、空調の異常によりXは急速に増殖していった。サムスは指示を受け設備にとりついたXを駆除していき、道中でチャージビームを覚醒させたが、時すでに遅く増殖したXはセクター2へと侵入していた。
セクター2においてサムスはボムのデータをダウンロードするべく、セキュリティレベル1を解除した。そのうえでサムスはデータルームへと向かいデータを受け取り部屋を出たが、直後にSA-Xはデータルームへと続くゲートを破壊した。セクターを脱出するべくさまようサムスであったが、ある部屋においてついにSA-Xに接近することになった。幸い難を逃れ、覚醒させたハイジャンプゾーロの蛹を利用してサムスはセクターからの脱出に成功した。しかしナビゲーションルームにたどり着いたころには、既に状況が悪化していたのである。

更なる侵入[]

セキュリティレベル1が解除されたことで、Xはまずセクター4への侵入を果たした。セクター4においてXは貴重な生物であるイシュタルを捕食、擬態してセクターの各所を破壊して回った。サムスは指示を受け、漏電した水槽に悩まされつつもイシュタルに擬態したXへとたどり着き、これを撃破した。サムスが覚醒させたスピードブースターを用いてセクター4の水位を下げたのと時を同じくして、連邦からスーパーミサイルのデータが届いた。
アダムの指示を受け、サムスはセクター3のデータルームでデータを受け取ることになった。しかしセキュリティレベル2を解除したことでまたしてもXが侵入し、セクター3を制圧した。そしてサムスがスーパーミサイルを手に入れた直後、ボクスが現れデータルームを破壊した。戦闘の結果ダメージを負ったボクスは撤退し、サムスも迂回路を切り開いてセクターを脱出した。ほぼ同時にバリアスーツのデータが完成しかけていたが、問題も起きていた。銀河連邦上層部はXの可能性に惹かれ、サムスへの支援を見直し始めていたのである。

完全制圧[]

セキュリティレベル2の解除により、Xは残る二つのセクターにも侵入、飼育生物を全滅させ擬態した。さらにセクター5にてXは寒冷環境に対応、自己進化を遂げサムスに対抗した。使用可能なデータルームはあと三つ残っていたが、セクター5は現在のサムスには危険な環境であり、セクター4を使おうにもセキュリティレベル4をうかつに解除できないため、セクター6のデータルームへとサムスは向かうことになった。だが自己進化したXはセクター6に侵入しており、直接サムスを攻撃してきた。SA-Xも出現したが、パワーボムを使用して通路を破壊しただけにとどまり結果的にサムスの進行を助けた。さらにサムスがデータルームにたどり着いたその時、コア-Xがバリアスーツのデータをダウンロードし、施設を破壊した。データによって進化したバリアコアXを撃破したことでサムスはバリアスーツを手に入れたが、Xの知性の高さが改めて認識される事件であった。
ナビゲーションルームへとサムスが戻るのと同時期、アイスミサイルのデータが完成した。セキュリティレベル3を解除したサムスは、セクター5のデータルームにてこれをダウンロードし、アイスビームと変わらぬ凍結能力を得たが、帰路において突如として警報装置が鳴り響いた。

爆発の危機と生存者[]

相次ぐサムスのパワーアップの前に、Xは施設ごとサムスを始末しようと考えた。つい最近まで生きながらえていた職員に擬態し、セクター3の冷却装置を止めることでボイラーを異常加熱させ、自爆機能を作動させようというのだ。事態を察知したアダムはサムスに冷却装置の復旧を指示した。高温地帯を突破してセクター3の最下層にたどり着いたサムスは、職員に擬態していたコア-Xを撃破しワイドビームを覚醒させた。一連のXの行動は明らかに自らを破滅させるものであり知性にそぐわないものであったが、メトロイドの遺伝子を受け継ぎ、寄生した対象でもあるサムスを滅ぼす生存本能が知性を上回ったのであろうとアダムは推測した。そして居住デッキにて確認された生体反応を確かめるようサムスに指示した。
サムスは居住デッキへと向かったが、そこにいたのは人間ではなくエテコーンダチョラであった。飼育ハッチのロックをサムスが解除すると、彼らは感謝するそぶりを見せ走り去った。ゼーベス以来の奇妙な再会を果たしたサムスは無事を祈りつつアダムに顛末を報告。これにより職員の全滅が確認された。
一方、連邦は早くから取り組んでいたパワーボムデータの作成に成功し、これを送付した。ダウンロードはまたしてもセクター5で行われることになった。そしてこれが、連邦から公式に送られた最後のデータによる支援となった。もはやSA-Xの魅力は当局にとって耐えがたいものとなっており、既に完成していたプラズマビームのデータはお蔵入りとなったのである。

停電[]

パワーボムデータをダウンロードしたサムスは、アダムからの通信を受けてドッキングベイに戻ろうとしていた。しかしサムスがメインセクターとドッキングベイをつなぐエレベーターに乗っていた際、突如としてエレベーターは停止してしまった。活路を切り開き脱出に成功したサムスであったが、その途上で凍結保存されていたリドリーがXに寄生され、崩壊するのを目の当たりにする。
アダムからの連絡とは、エテコーンとダチョラについてのもの、そして停電についてだった。彼らは居住デッキを脱出したのち、スターシップへと到達し保護されたのだ。幸いXには取りつかれておらず、これらの生物は引き続き船内に待機することとなった。しかし、目下の問題は停電である。動力部のメインサイロが突如として停止した結果、全ての施設の機能が停止してしまったのだ。アダムからの指示を受けてサムスは補助電源の起動に向かった。補助電源の起動に向かうさなか、サムスはゲドゥに擬態したコア-Xの襲撃を受ける。これを撃破した結果スペースジャンプを覚醒させ、サムスは補助電源を起動した。
補助電源を起動したことでとりあえずいくつかの機能は復旧したものの、依然としてエレベーターやハッチは停止したままであった。アダムからの指示を受けサムスはメインサイロに絡みつくツタの発生源を探索することになった。だが、ここでSA-Xの襲撃を受ける。バリアスーツの能力でアイスビームが直撃しても凍結することはなくなったが、サムスからSA-Xへの攻撃は依然として効果がなく、アイスミサイルも足止め程度にしかならない。辛くも物陰に隠れることでサムスはSA-Xをやり過ごしたものの、まだまだ能力の差を実感させられる出来事であった。また逃避行の結果として、サムスはセクター2へと突入しておりツタの発生源へと近づいていた。
そこで目にしたのは、鳥人像とそこから伸びるサムスイーターであった。無論、これらは擬態したコア-Xであり、花粉攻撃とプラズマビームの連射に悩まされつつもサムスは撃破に成功し、ついにプラズマビームを覚醒させた。これでSA-Xの装甲を貫く攻撃が可能になったが、アダムは制止した。更なるSA-Xのパワーアップを警戒すべきという理由であったが、実際はSA-Xを倒させないようにするためであった。

セクター5の破壊[]

この時、セクター5のデータルームが破壊されたことが確認された。さらに大規模な破壊行為が行われ、事態を受けたアダムはサムスにセクター5への急行を指示した。復旧したエレベーターを使ってセクター5に到着したサムスが見たものは、破壊されつくし低温の維持もままならなくなり、浸水も大規模に発生したセクターの姿であった。これを引き起こしたのがナイトメア、正確にはそれに擬態したXであることを察知したアダムは、サムスに破壊を命じた。破壊によって新たに生じた通路を通り、サムスはナイトメアを発見した。ボトルシップ以来の対決となったが、軍配は三度目もサムスに上がった。戦いの結果としてサムスはグラビティスーツを獲得したものの、通ってきた通路は崩れて戻ることができなくなってしまった。やむなくサムスは水中の連絡通路を通り、セクター4突破のためにセキュリティレベル4を無断で解除せざるを得なかった。更に、なぜか連絡なくデータが届いていたディフュージョンミサイルをデータルームでダウンロードし、それによってサムスはナビゲーションルームにたどり着いた。アダムはディフュージョンミサイルの存在に戸惑いつつ、セキュリティレベル4の解除に対して不快感を示した。しかし、あまりこの件への咎めは少なかった。かつて交戦したボクスがXに寄生されていたことが明らかになり、更にセクター6へと侵入するという事態が起きていたのである。

シークレットラボ[]

サムスはボクス討伐のためセクター6に向かうこととなった。

暗部、最終ミッション[]

シークレットラボの一件を受け、銀河連邦はサムスへの警戒心をあらわにした。そしてサムスがセクター1の最深部から抜け出し、ナビゲーションルームに入ると、そこで待っていたのはサムスの撤収と拘束が本部より命じられたことであった。銀河連邦はSA-X確保のために軍を出動させたのである。
Xの凶暴性を理解していたサムスは、XはB.S.L.に立ち入った連邦軍を容易に全滅させた上で擬態し、銀河への災厄となると確信していた。そのため、連邦軍が到着する前にB.S.L.の自爆装置である反物質爆弾で自らもろとも跡形もなく消し去ることで、Xの脅威を防ごうと考えたのである。しかし、この方法には問題があった。もともとXは惑星SR388に大量に存在しているため、B.S.L.の消滅だけでは何の解決にもならないことをアダムは指摘した。
その直後、アダムは最終指令を下す。『ステーションをSR388に衝突させれば、連邦軍到着までにXの根絶は可能だ。今すぐコントロールブリッジに向かい、SR388に向けてステーションを発進させた後、速やかに脱出せよ』
アダムの指示に従い、サムスは直ちにオペレーションデッキへと向かった。

構造[]

B.S

B.S.Lの構造 (『フュージョン』取扱説明書より)

上から順に、職員が居住・管理するオペレーションデッキ・居住デッキ・メインセクター・ドッキングベイと、生物を飼育する6つのセクターからなる。メインセクターとオペレーション・居住各デッキはエレベーターでつながれている。また、メインセクターから各飼育セクターは枝状に分かれて結ばれている。[2]

飼育生物[]

各セクターの項目を参照。最終的にはダチョラ・エテコーンを除きすべてがXに捕食され、作中で確認されるのは擬態した姿のみである。

登場作品[]

ギャラリー[]

脚注[]

関連項目[]

  • ボトルシップ - 人工天体で生物の研究を行い、複数の環境を用意しているという点で類似。
メトロイドシリーズの天体・人工天体一覧
太陽系 地球 | 木星
FS-176系 FS-176 | ゼーベス | ターロンⅣ | オーマインⅡ | ビリウム | ツインタブラ
ダーシャ星系 エーテル | ダークエーテル
テルリアン系 ノリオン | ブリオ | エリシア
ガフラー系 銀河連邦戦艦ヴァルハラ
ボルトリック系 ウルトラガス
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