機能変更・強化が可能だ。
形態を変化させ狭い通路にも侵入できるタイプが、
惑星外多形態機動調査機…
通称 E.M.M.I. のスタンダードモデルだ。
今後遭遇するそれぞれの E.M.M.I. は、
カタログスペックをフルに駆使し、
確実に君を追い詰めるだろう。
『惑星外多形態機動調査機』(Extraplanetary Multiform Mobile Identifier)、通称『E.M.M.I.』(エミー) は、銀河連邦が開発した系外惑星探査用ロボット。高い機動力と強固な装甲を持ち、Xの生存調査のため惑星ZDRに派遣されたが、何らかの要因で誤作動を起こし、サムスを執拗に追跡するようになった。
解説[]
Exelion Star Corporationが開発、銀河連邦によって運用されている系外惑星探査用ロボット。未知の生物の捕獲・DNA採取に特化したロボットで、強靭な腕力でターゲットを抑え込み捕獲、頭部のコアから伸びる採取装置で急所を貫き、生物のDNAサンプルを抽出する機能を搭載している。また、E.M.M.I.の装甲は宇宙で最も硬質と言われる特殊素材で構成されており、通常兵器では傷一つ付かない。内部プログラムを変更することで、特定のカタログスペックへの機能変更・強化も可能。
E.M.M.I.は特殊なパルスを発することで、検知範囲内の僅かな空気の振動、すなわち音を検知して行動。これにより、捕獲対象の位置情報をスムーズに特定することができる。また、通常の二足歩行モードのほかに、四足歩行モードを備えており、壁や天井に張り付き、障害物を破壊しながら進むことで、あらゆる地形・環境下での柔軟な調査活動が可能となっている。
Xの生存調査任務のため、本機7体により編成された調査部隊がZDRに派遣されたが、ほどなくして消息を絶ってしまう。その後、ZDRに派遣されたサムスによって発見されるも、何者かによってハッキングが行われ、システムが書き換えられ完全に制御を失っていた。その後、ZDRの各地に出没して、特定ゾーン内に侵入したサムスを捕獲対象とみなし、執拗に付け狙うようになる。
戦闘[]
E.M.M.I.は、E.M.M.I.ゾーンと呼ばれる特定の区画内だけを徘徊している。通常は青色のライトを放つ「パトロールモード」で周囲を自由に徘徊。音を検知すると、黄色のライトを放つ「サーチモード」に移行し、音の発生源まで移動して重点的に捜索する。そしてターゲットを捕捉すると、赤色のライトを放つ「チェイスモード」となり、高速で移動して対象を捕獲しようとする。
サムスの持つ通常武器では倒せないため、E.M.M.I.に発見された場合は、逃げることがほぼ唯一の対抗手段となる。活動中のE.M.M.I.に接触してしまうと、ゲーム画面が強制的に捕獲シーケンスへと移行。E.M.M.I.の即死攻撃を食らい、無条件でゲームオーバーとなる。ただし、ごく僅かな時間のQTEチャンスがあり、成功した場合、E.M.M.I.がスタンして数秒間 停止して、脱出が可能になる。このスタン状態の間は、E.M.M.I.股下をスライディングで潜り抜けることができる。
脱出のチャンスは、サムスを追い詰め捕獲する時と、採取装置を突き出す時の2回のみ。E.M.M.I.の腕、もしくはコアが赤く発光したタイミングと同時に、Xボタンを押してカウンターを発動することが条件となる。ただし、非常にシビアなタイミングのため、狙って成功させることは難しい。ボタン連打も許容されない。水中だと僅かにE.M.M.I.動きが遅くなるので少し狙いやすくなる。
音に反応する性質があるため、遠く離れた場所で音を立てず静かに移動したり、検知範囲内 (サーチライトの範囲) であっても物陰に隠れていれば、E.M.M.I.に発見されることは無い。また、ミサイルなどを使用して、離れた場所で音を発生させ、相手を誘導することも可能。また、ファントムクロークで不可視の状態になれば、E.M.M.I.の視覚センサーに検知されず、追跡から逃れることができる。ただし、不可視状態でもE.M.M.I.に触れれば捕獲されてしまう。
E.M.M.I.にはサムスの持つ武器が全く通用しないが、唯一の攻撃手段として、超強力なビーム照射を可能にするオメガキャノンが存在する。各E.M.M.I.ゾーンを管理するセントラルユニットのエネルギーを吸収することで獲得可能。オメガストリームによってE.M.M.I.の装甲を破壊できるようになり、露出した弱点となる頭部のコアをオメガブラスターで狙撃すれば、E.M.M.I.の活動を停止させることができる。ただし、オメガキャノンは一時的にしか使えず、E.M.M.I.を撃破すると消失してしまう。
事件の真相[]
ネタバレ要素を確認: 以降の記述には、ゲーム・漫画などの核心部分について記述されている可能性があります。 |
E.M.M.I.が銀河連邦の制御を失って暴走した原因は、ZDRに拠点を構えていたマオキン族の長、レイヴンビークの謀略であった。彼はE.M.M.I.が持つ「DNA抽出機能」に着目し、クワイエットローブに命じて全7体のE.M.M.I.のハッキング・システム書き換えを実施。サムスの体内に在るメトロイドDNAの回収を目的として、E.M.M.I.に改造を加えて利用していたのだった。
また、銀河連邦やアダムがセントラルユニットについて詳細な言及を行っていないことなどから、セントラルユニットはこの際に鳥人族の手によって建造されたものと考えられる。
バリエーション[]
ZDRに送り込まれたE.M.M.I.は全7体。それぞれが異なる能力を有している。
- E.M.M.I.-01P
- アルタリアでサムスが最初に遭遇する個体。唯一何も固有能力を持たない。装甲・各部位が著しく損傷しており、辛うじて稼働している状態。頭部のプロテクターが破壊されコアが露出、さらに左腕が大破して全く使えず、壁を登れないため、脅威レベルはE.M.M.I.の中では最も低いが、それでもサムスの装備はオメガキャノン以外一切通用しない。
- E.M.M.I.-02SM
- アルタリアを徘徊する個体。装甲は白色。本機体以降は不整地踏破能力を持ち、いかなる断崖絶壁をも踏破することが可能。一方、頭部のプロテクターが他のE.M.M.I.と比べて大きく、狭い通路を通行できないという弱点がある。撃破に成功すると「スパイダーマグネット」能力を獲得できる。
- E.M.M.I.-03MB
- カタリスを徘徊する個体。装甲は黄緑色。本機体以降は本体に手足を収納してコンパクトな形態に変形、狭い通路をスムーズに進むことができる。その特性を活かし、ゾーン内に点在するE.M.M.I.バルブを利用したエリア移動を行い、回り道を交えてサムスを追い詰める。撃破に成功すると「モーフボール」能力を獲得できる。
- E.M.M.I.-04SB
- ダイロンを徘徊する個体。装甲は黄色。高速移動能力を有しており、他のE.M.M.I.と比べて、直線地形での移動スピードが非常に速いため、音を感知すると猛スピードで近づいて来る。水中でも行動可能。追跡から逃れるためには、段差や狭い通路の多い地形を進むなど、逃走経路の選択が重要になる。撃破に成功すると「スピードブースター」能力を獲得できる。
- E.M.M.I.-05IM
- ガヴォランを徘徊する個体。装甲は青色。特殊なサーチライトの照射により、対象物を凍結させ動きを止める凍結能力を持つ。水中でも行動可能。一方で、サムスを発見してもチェイスモードに移行しないため、サーチライトを照射されてしまっても、捕まる前に解凍できれば、すぐにE.M.M.I.ゾーンゲートから逃げることもできる。撃破に成功すると「アイスミサイル」を獲得できる。
- E.M.M.I.-06WB
- フェーレニアを徘徊する個体。装甲は紫色。E.M.M.I.ゾーン内の壁画を読んでいたサムスの不意を突き、壁画を破壊して強襲したが、クワイエットローブの制御により、一時的に機能を停止。その後、再び起動してサムスに襲い掛かる。
- 他の個体と比べて移動速度がやや遅いが、サーチライトは壁を透視可能で、さらに聴覚の検知範囲が極めて広く、E.M.M.I.ゾーンのほぼ全域から物音を聞きつけてサーチモードに移行する。水中での活動も可能。
- ターゲットを発見すると、壁を透過する電気性のビームを発射して、対象を麻痺させて動きを止めようとする。このビームは触れてもダメージは受けないが、ドレッドモードに限っては即死判定となる。
- このE.M.M.I.ゾーンの進行ルートはフラッシュシフトを利用する空間とグラップリングビームを利用してマグネットサーフェイスを伝う水中地帯に2分されるため、これらの装備でゾーン内を素早く移動できるかが通過の鍵となる。撃破に成功すると「ウェイブビーム」を獲得できる。
- E.M.M.I.-07PB
- ハヌビアを徘徊する個体。装甲は赤色。「パワーボム」の能力を持ち、凄まじい爆発を起こして対象物を攻撃する。不意打ちによりサムスを行動不能に追い詰め、止めを刺しかけるも、メトロイドの能力が覚醒したサムスの反撃によって全エネルギーを吸収され、セントラルユニットごと機能を停止する。
オフィシャルデータ[]
公式サイト[]
銀河連邦による調査用ロボット「E.M.M.I.」。
もともとは未知の生物の捕獲、DNA搾取に特化したロボットだが、なぜかサムスを執拗しつように追跡し、捕獲するように行動している。
また、宇宙で最も硬質と言われる特殊素材でできており、サムスの攻撃はまったく効かないため、出会ったら逃げるしか道はない?
銀河連邦による惑星外多形態機動調査機(Extraplanetary Multiform Mobile Identifier)通称「E.M.M.I.」。
擬態能力をもつ「X」という生物生存の真偽を調査するため、未踏の惑星「ZDR」に派遣されたが、消息不明となってしまったという。
ZDRに向かったサムスが遭遇したのは、当初の目的とは異なる異常な行動をとるE.M.M.I.であった。
登場作品[]
豆知識[]
- E.M.M.I.-07PBは、ファントムクロークを使用していても、部屋をある程度進むと音を感知して爆発を起こす。
- E.M.M.I.の形式番号は、その個体が持つ特殊能力を端的に表したものとなっているが、サムスが最初に遭遇する「01P」だけは唯一、特殊能力を有しておらず、劇中では名前の由来が不明瞭である。ゲームの内部データ解析から、この形式番号は「Proto」を意味するものと推測されている[1]。
- E.M.M.I.のデザインおよび設定は、2000年公開のSF映画『レッドプラネット』に登場する探査ロボット「AMEE (エイミー)」を踏襲している可能性が高い。
- デザインが酷似しているだけでなく、本来 人類の仲間である筈なのに、誤作動を起こし主人公達に襲いかかる、本体の折りたたみ収納が可能など、多くの共通点が見られる。
- E.M.M.I.の発する不気味な探知音は、『ドレッド』開発プロデューサーの坂本賀勇が子供の頃に聴いた、ヤマバトの鳴き声がモチーフのひとつとなっている。「ふつうの状況で聞いても怖くないけど、特殊な状況で聞くと怖く聞こえるんだろうな」という発想の下、導入したという[2]。
- 北米の任天堂キャラクターグッズショップ「Nintendo New York」では、『ドレッド』発売を記念して、実物大のE.M.M.I.パネルが設置されていた。人感センサーが備えられており、人間が近づくと特徴的な探知音を発するため、リアリティが高い[3]。
- 疑似ウェイブビームと呼ばれるテクニックを利用すると、E.M.M.I.-01Pとの戦闘をスキップして先に進むことが出来る。
- この場合、本来このタイミングで出るはずだったマップの光っている部分にアイテムが隠されているというチュートリアルがなされないため、先のマップで光っている部分に来た時にこのチュートリアルが表示される。
ギャラリー[]
脚注[]
関連項目[]
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